サイバー・バズが「AI薬機法チェック」を試験導入、ステマ規制に対応予定

ECのミカタ編集部

株式会社サイバー・バズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:髙村彰典、以下「サイバー・バズ」または「同社」)は、同社が運営するインフルエンサーマーケティングサービス群(「NINARY」「Ripre」)において、「AIによる薬機法チェック」の試験的導入を開始したことを公表した。

薬機法や景表法への対応を強化

ソーシャルメディアマーケティング事業を展開するサイバー・バズは、同社が運営するインフルエンサーマーケティングサービス群(「NINARY」「Ripre」)において、「AIによる薬機法チェック」の試験的導入を開始した。

同社は、今回の試験導入について、これまでも薬機法や景表法、関係性の明示などの遵守の徹底のための施策に尽力してきたが、さらなる安心安全の強化のための試みだとしており、6月の本格導入を目指すとのことだ。

AI薬機法チェックツール「RiskMill(リスクミル)」は、Webを中心としたシステム開発・クリエイティブ制作を行う株式会社Crew(本社:東京都渋谷区、代表取締役:柳澤龍一)が開発・運営する、AIを活用した、薬機法チェックを支援するサービスだ。

AI薬機法チェックツール「RiskMill(リスクミル)」の開発においては、Crewとパートナーシップを締結し、同社が長年にわたって培ってきたソーシャルメディアマーケティングの知見と、同社サービスのチェックデータを提供している。

「AIによる薬機法チェック」試験導入の概要

「AIによる薬機法チェック」試験導入の概要

同社がまとめる「AIによる薬機法チェック」試験導入の概要は次の通りだ。「Ripre」は、影響力の高いSNSユーザーだけでなく一般SNSユーザーも会員として登録できるプラットフォームで、会員になるとモニターサンプリングや、イベント招待により、企業の商品やサービスを体験することが可能だ。

会員ランクを設置し、影響力の高いSNSユーザーからなる承認制の「プレミアム会員」と一般SNSユーザーからなる登録制の「スタンダード会員」で構成されている。会員が体験内容や感想をソーシャルメディア上に投稿・拡散することで、企業の商品やサービスの認知拡大や購買意向度を高める。

「Ripre」のソーシャルメディア投稿のチェックにおいて、これまでの第三者機関+専門チームのダブルチェック体制に加えて、同社が開発に協力している専用AI薬機法チェックツール「RiskMill(リスクミル)」の試験的利用を2023年4月より開始、同年6月の本格導入を目指すとのことだ。

ステマ法規制にも対応予定

ソーシャルメディアマーケティングに関わる市場が拡大している中、「薬機法 景表法など関連法規の遵守」の重要性は益々高まっている。2023年3月28日には消費者庁より、いわゆる「ステルスマーケティング」の法規制が10月1日より施行開始となり、違反すると措置命令などの行政処分の対象となることが公表された。

同社が運営するインフルエンサーマーケティングサービスにおいては、これまでも薬機法や景表法を遵守するため、50以上の投稿チェック項目を設け、第三者機関+専門チームのダブルチェック体制で投稿の広告審査を実施。安心安全にこだわったサービスの提供に努めてきた。

より一層高まる社会の関連法規の遵守への要請や期待に答えていくために、同社は、社内のチェック体制を強化すると共に、同社のソーシャルメディアマーケティング事業における、安心安全のさらなる強化のためのAI活用の第一歩として、SNSモニターサンプリングサービス「Ripre」での「AIによる薬機法チェック」の試験導入を開始したのだ。

法規制が強まる中、ECにおけるコンプライアンスへの対応が、より求められる状況だが、特に比較的規模の小さいEC事業者においては、その準拠に関連する業務は煩雑であり、本来業務を圧迫しかねない。同社の新たな試みは、こうした課題に向き合うものとなっており、6月に予定される本格運用に向けて各方面から期待を込めた視線が向けられそうだ。

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