被災地の水産加工事業者に対し、ECサイトへの販路拡大を目的とした新商品開発経費の一部を補助

ECのミカタ編集部

ECサイト等での販売を通じて、被災地の水産加工業者の早期販路回復促進を支援

株式会社ジェイアール東日本企画(以下:ジェイアール東日本企画)は、2023年4月26日より、令和5度水産業復興販売加速化支援事業「復興加工EC 販路マッチング支援事業費補助金」(以下:本事業)の公募を開始した。

被災地水産業の本格的な復興を目的にする

本事業は、日本の水産業において重要な位置を占める被災地水産業の早期回復を目指し、水産加工品をオンラインショップやECサイト等を通じて販売する取組を販路マッチング支援、PR支援、販売促進支援、新商品開発支援することで、被災地水産業の本格的な復興を果たすことを目的に実施される。

本事業では、ECサイト等での販路開拓を目指すため、新たな商品開発に取組む水産加工事業者を募集し、その商品開発にかかる経費の一部を補助するものである。

◆事業イメージ

新商品開発にかかる経費の一部を補助

◆概要

百貨店や高級スーパー、ECサイトを運営する事業者等、新たな販路開拓を目指す水産加工事業者が、販売先のニーズに応じて共同で行う新商品開発にかかる経費(機械装置等費を含む)の一部を補助。
※機械装置等を補助対象とする場合は、水産業復興販売加速化支援事業のうち、水産加工業等販路回復取組支援事業の対象とならない東日本大震災以降に設立された加工会社、又は東日本大震災時よりも売上が回復した加工会社が対象。

◆補助金額:600万円以内/1社

◆補助率:2/3以内
※ 上記補助金額を上限に、事業予算の2/3を支援

◆補助事業期間:交付決定日~2024年1月31日まで

公募内容の詳細

本事業の補助支援対象となる水産加工事業者等は、次の要件全てを満たす者とされている。

◆青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県及び千葉県のいずれかに水産加工施設が所在していること

◆百貨店や高級スーパー、EC運営事業者等とのマッチング支援に参加すること

◆取組計画において、計画年度内に商品開発から実証販売までを実行できる見込みがあること

◆新商品の開発または販売実績のある既存商品を改良する取組であること

◆取組計画の実施により、売上向上が見込まれること

◆取組計画の効果が被災地の水産加工業の復興に資すると認められるものであること

また、補助対象経費については新商品の開発・試作、流通体制や販売方法等の実証に必要な範囲内で、水産物の加工を行うための経費が対象とされている。販売を目的とする製品・商品等の原料となる水産物の購入費は含まれないものとし、支出した事実が証拠書類(見積・納品・請求書等)によって確認できる経費に限り、補助対象となる。

応募手続及び、公募期間は以下の通り。

◆公募開始:2023年4月26日(水)

◆応募受付開始:2023年5月12日(金)

◆応募締切:2023年5月30日(火)17:00まで
※交付決定は7月上旬頃を予定

詳しい申請方法については、「復興加工EC販路マッチング支援事業」補助金申請公式Webサイトを確認。

本事業は、農林水産省(水産庁)の補助金交付を受け、ジェイアール東日本企画が事業を行っている。販路拡大、新商品開発に取り組む水産事業者にとってはメリットがあるだろう。本事業は被災地水産業の本格的な復興に大きく貢献することが期待されるはずだ。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事