JR東“EC販路マッチング支援事業”採択事業者を選定、サイトもオープン

ECのミカタ編集部

株式会社ジェイアール東日本企画(東京都渋谷区:代表取締役社長赤石良治、以下「ジェイアール東日本企画」または「同社」)が実施しているEC販路マッチング支援事業において、新たに採択事業者を選定した。

被災地水産業をECで支援

ジェイアール東日本企画が水産庁から補助を受け実施している復興加工EC販路マッチング支援事業は、 2022年7月より被災地水産業の本格的な復興を果たすことを目的に、新しい水産加工商品の開発に取り組む青森・岩手・宮城・福島・茨城・千葉の水産加工事業者を対象に募集を行い、審査員の審査のもと採択事業者を選定した。また同社は、今回の事業に関連するポータルサイト「&fish〜魚がつなぐヒトとミライ〜」をオープンしたことを公表している。

「復興加工EC販路マッチング支援事業」は、日本の水産業において重要な位置を占める被災地の水産業の早期回復を目指し、水産加工品をオンラインショップや ECサイト等を通じて販売する取組を支援することで、被災地水産業の本格的な復興を果たすことを目的に実施されている。同事業では、ECサイト等での販路開拓を目指すため、新たな商品開発に取組む水産加工事業者を募集し、その商品開発にかかる経費の一部を補助するものとなっている。

「&fish〜魚がつなぐヒトとミライ〜」概要

「&fish〜魚がつなぐヒトとミライ〜」概要

◆ポータルサイト

このポータルサイトでは、同プロジェクトに参画する各事業者の紹介や、商品ができるまでの開発レポート、レシピ動画などが順次公開される。また、各事業者の水産加工品を様々なECサイトにて販売予定とのことだ。

◆配信予定コンテンツ(順次更新予定)

[事業者紹介]
同プロジェクトに賛同し、立ち上がった各事業者を紹介。

[商品紹介]
各事業者が本プロジェクトのために開発した新しい水産加工品を紹介。

[商品開発レポート]
新しい水産加工品ができるまで、またその背景にある想いについて紹介。

[レシピ動画]
自宅で試せる、水産加工品を使った簡単レシピを動画で紹介。

◆参加水産加工業者

▷青森県

・株式会社合食(青森県八戸市大字市川町字下揚49-11)
・武輪水産株式会社(青森県八戸市大字鮫町字下手代森32-1)

▷岩手県

・株式会社北三陸ファクトリー(岩手県九戸郡洋野町種市第22地割133番1)
・デジタルブックプリント株式会社(岩手県上閉伊郡大槌町安渡三丁目13番1号49)
・株式会社山田の牡蠣くん(岩手県下閉伊郡山田町大沢7-108-1)

▷宮城県

・株式会社阿部長商店(宮城県気仙沼市港町2番13号)
・株式会社あつみ屋(宮城県石巻市谷川浜一ツ谷23-1)
・遠藤水産株式会社(宮城県塩釜市新浜町三丁目11-17)
・株式会社センシン食品(宮城県名取市閖上東2丁目8-3)
・株式会社YAMATO(宮城県塩釜市新浜町3-13-14)

▷福島県

・有限会社上野台豊商店(福島県いわき市小名浜字吹松3-8)
・有限会社海幸(福島県いわき市江名字江ノ浦105)
・式会社海神(福島県いわき市泉町滝尻字松原40)
・カネセン水産有限会社(福島県いわき市江名字北口266番地)
・株式会社貴千(福島県いわき市永崎字川畑25番地)
・山菱水産株式会社(福島県いわき市小名浜字芳浜11-59)
・合同会社はまから(福島県いわき市久之浜町久之浜字立144)

▷千葉県

・一政水産株式会社(千葉県銚子市明神町2-314-2)
・不動丸(千葉県旭市足川3991-4)

産地と消費者をECでつなぐ

産地と消費者をECでつなぐ

公表に際して同社では次のように述べている。

「豊かな海に囲まれた日本は、生活とは切っても切り離せない魚食の歴史があります。先人の知恵や工夫によって、日本の風土に合った保存技術を進化させながら、私たちは魚と共に歩み、育ってきました。それはまさに、日本が誇れる食文化とも言えます。しかし近年では、ライフスタイルの変化により魚の処理を敬遠し、代わりに手軽な肉類を好む傾向が増え、魚食の需要は減少しつつあります。一方、世界を見渡すと、魚食は年々需要が増えています。その理由のひとつには、健康志向の高まりによるものとも言われています。近年のコロナ禍によって、日本においても健康に意識を向ける人は増えていることから、いまこそ、魚食を見直す良い機会と考えています。

限られた資源である魚を過剰消費ではなく、必要なものを必要なだけ、価値を感じられるものを一人一人がきちんと選べるようにできるために、&fishは誕生しました。このプロジェクトでは、水産業において重要な位置を占める青森県・岩手県・宮城県・福島県・千葉県において第一線で活躍する水産加工業者が、魚食の新たな楽しみ方を通じて、新商品を開発・販売します。魚を獲る人、加工する人、売る人、食べる人、魚とつながるあらゆる人が当事者意識をもち、一つにつながっている海と海洋資源を守りながら、魚と人との関係を、もう一回見直すきっかけとなるようにと願いをこめて立ち上げました」

このように、ジェイアール東日本企画が水産庁から補助を受け実施している復興加工EC販路マッチング支援事業において、被災地水産業の本格的な復興を果たすことを目的に、新しい水産加工商品の開発に取り組む青森・岩手・宮城・福島・茨城・千葉の水産加工事業者を対象に募集を行い、審査員の厳選なる審査のもと採択事業者を選定した。

また青森・岩手・宮城・福島・千葉の水産加工業者19社が集結した魚食の新たな楽しみ方を提案するポータルサイト「&fish〜魚がつなぐヒトとミライ〜」オープンし、同社のECを通した被災地支援と、日本の水産業振興がさらに前進することになりそうだ。

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