気になる広告から欲しい情報をスムーズに。LINE、ジェイアール東日本企画と連携

ECのミカタ編集部

LINE株式会社(本社:東京都新宿区/代表:出澤剛)と株式会社ジェイアール東日本企画(本社:東京都渋谷区/代表:原口宰、以下「 jeki」)は共同で、「LINE」および「LINE」関連サービスを対象とした運用型広告配信プラットフォーム「LINE Ads Platform」において、「LINE」と電車内広告の連携に関する実証実験を開始する。

実証実験概要

実施期間:2019年11月〜2020年3月
実施対象:期間中、山手線(E235系)に乗車したLINEユーザー
利用方法:乗車した車両内で、「LINE Beacon」のバナー通知を表示させる。
端末でBluetoothをオンにしてビーコンからの信号を受信できるようにすることに加えて、LINEの設定で「LINE Beacon」をオンにするとバナー通知の表示が可能となる。

広告閲覧率は54%!電車の社内広告を効果的に活用

電車の車両内においても、従来の中吊り広告に加えデジタルサイネージを活用した動画広告が普及するようになってきた。

マクロミル社と翔泳社が広告の種類ごとの閲覧率に関して共同調査をおこなった結果、「電車の車内広告」がテレビについで54%という非常に高い到達力を持つことが判明した。

また、「スマートフォンと電車内広告の親和性の高さに関する調査」においても、電車内の広告を閲覧した後にスマートフォンで広告に関して調べるという回答が最も多く、電車内広告とスマートフォンの親和性の高さも注目されている。

一方で、せっかく広告を見ても詳細な情報にアクセスするためには、乗客自身がウェブ上で情報を探す手間がかかることから、多くの乗客が目にしているのにも関わらず十分な情報を得る機会が減ってしまうという課題もある。

これらの状況を鑑みて、LINEとjekiは今回の連携による実証実験の実施に至った。

広告とLINEが連携!リアルタイムな情報配信を実現

広告とLINEが連携!リアルタイムな情報配信を実現

実証実験では、山手線の車両内に設置した「LINE Beacon」を活用し、中吊り広告や動画広告と乗客のLINEを連携する施策を実施する。

「LINE Beacon」を利用中の乗客のLINE上に「LINE Beacon」のバナー通知が表示され、近くの車内広告に関連したキャンペーン情報やクーポンの配信が可能となる。

「LINEリサーチ」の調査メニューを組み合わせることで、各施策の効果測定をおこない、マーケティングに活用することもできる。

実証期間内に機能拡張を進め、2020年1月以降は当該バナーからLINE公式アカウントの友だち追加を促したり、ユーザーを外部のWebページに遷移させて商品購入や来店予約等を促すこともできるようにしていく予定だ。

LINE公式アカウントやLINE Ads Platformとともに活用することで、電車内でのバナー通知の開封有無をもとに、興味のあるユーザーに対して降車後もLINEを通じて継続的に情報を配信していくことも検討している。

現在の広告施策の多くは、いかにユーザーの負担を少なくして興味のある情報に結びつけ、購買に着地させるかが鍵となってくる。

今回の施策が、広告アプローチの新たな一手となることに期待したい。


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