搾りたての日本酒を独自技術で「凍眠」、獺祭など26の蔵元とコラボした生酒が限定販売開始

ECのミカタ編集部

独自技術「凍眠」で冷凍した、蔵で搾りたての「生酒」をTOMIN FROZENで5/19(金)より冷凍のまま限定販売

株式会社テクニカン(以下:テクニカン)は「獺祭」で人気の 旭酒造株式会社や南部美人など、全国26の蔵元とコラボし、「凍眠」で凍らせた搾りたての生酒を冷凍のまま販売することを公表した。

蔵でしか味わえなかった生酒を自宅でも楽しめる

通常、日本酒は「火入れ」による殺菌処理を施し、長期間保管できるように手を加えて出荷される。火入れをしていない搾りたての「生酒」はフルーティで瑞々しい口当たりが特徴だが、鮮度保持が困難であることから製造元の蔵へ足を運ぶことでしか味わえなかった。

日持ちしない生酒を冷凍すれば良いと思われがちだが、従来の冷凍方法では水とアルコール分が分離してしまい、味が大幅に劣化してしまう問題を抱えていた。また、凍結時に水分が膨張し瓶が破損してしまうケースも少なくない。このような状況から、従来日本酒を冷凍するという文化は存在していなかった。

しかし、テクニカンの自社開発の急速冷凍装置「凍眠」を使用することによって、日本酒の冷凍が実現。水分の膨張を抑制し、瓶が割れずにアルコールと水分の分離も非常に少ないことから、蔵で搾りたての味わいを自宅でも楽しめるようになった。

◆以下、冷眠生酒一部商品および参加蔵元一覧

日本酒の新たな需要喚起、地方創生を目指す

凍眠生酒の提供について、テクニカンは以下のようにコメントしている。

「鮮度保持が難しい生酒において、海外進出における課題となっていた品質の低下も、『凍眠』することで日本の蔵で搾りたてのクオリティのまま輸出することが可能になります。現状、輸出コストの平準化を図るためには一度にまとめて輸出する必要があります。物流量の観点から蔵元一社では負担が大きいですが、複数の蔵元で一緒に輸出することが出来れば、海外進出のハードルを下げることができ、結果、日本酒業界全体の輸出機会の創出にも寄与します。また、熟成させた古酒なども一番いい熟成度合で『凍眠』することが出来るため、今後は生酒以外の日本酒も『凍眠』で冷凍することにより、蔵元の想いやストーリー性なども一緒にお楽しみいただく事が可能です。各蔵元のこだわりの生酒を『凍眠』で冷凍し、ブランド化を図ることで日本酒の新たな需要喚起、ひいては地方創生を目指してまいります」

テクニカンの冷凍技術は冷たい液体(アルコール)で食品を冷凍させる。一般的な急速冷凍よりもさらに速く凍るため、解凍後も食品の味・風味の劣化を大幅に低減できる点が特徴である。これまで実現できなかった日本酒の冷凍という新しい技術は、多くの日本酒ファンを生み出すことに繋がるはずだ。様々な可能性を秘めている凍眠日本酒に要注目だ。


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