通販・EC事業者と通販基幹システムに関する意識調査 6割以上が売上アップに繋がった一方、カスタマイズ性への不満が浮き彫りに

ECのミカタ編集部

【EC事業者が利用する通販基幹システムの満足度調査】6割以上が「通販基幹システム」利用で売上アップ、一方で「カスタマイズ性」不足への不満あり

株式会社東通メディア(以下:東通メディア)は通販・EC事業者(経営者・役員)105名を対象に、通販・EC事業者と通販基幹システムに関する意識調査を実施、結果を公表した。

調査概要

◆調査概要:通販・EC事業者と通販基幹システムに関する意識調査

◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

◆調査期間:2023年6月20日〜同年6月21日

◆有効回答:自社に通販基幹システムを導入している、通販・EC事業者(経営者・役員)105名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しており、合計しても必ずしも100にはならない。

通販基幹システムに6割以上が「満足」

通販基幹システムに6割以上が「満足」

「非常に満足している」が29.6%、「やや満足している」が34.3%と過半数が満足している傾向。しかし、「あまり満足していない」も26.7%と比較的高い数値となっていることが分かる。

満足している理由については、「業務の効率化が図れているから」、「ECと連動することでECサイトの品質を向上できているから」、「ヒューマンエラーを軽減できているから」が上位に並ぶ。

一方、満足していない理由については、「操作性」「サポート体制」、「カスタマイズ性」、「他社サービスとの連携の難しさ」が上位に並ぶ。

システムの使い勝手、利用の習熟度が満足度に大きく影響することが推察できるだろう。

また、Q4として「Q3で回答した以外に通販基幹システムに感じる不満があれば教えてください。(自由回答)」(n=29)と質問したところ、「手間が多い」や「レガシーシステム」、「データベース更新に手間がかかる」といった意見が目立つ結果となった。

6割以上が「売り上げアップ」に繋がったが、課題に感じる点も

6割以上が「売り上げアップ」に繋がったが、課題に感じる点も

「非常に上がった」が21.0%、「やや上がった」が40.0%と大きな成果をあげていることがうかがえる。

通販基幹システム運用の課題については、「十分に使いきれていない機能が存在する」、「業務効率化のためだけの導入になっており、売上拡大に繋げられていない」、「ただシステムを導入しただけになってしまっている」などが並ぶ。

システムに対する今後の要望については、「カスタマイズ性を高くしてほしい」、「他社や業界内の売上拡大施策・ノウハウを機能に取り入れてほしい」、「オプション機能数を増やしてほしい」などが上位に並ぶ。

6割近い事業者がシステムに満足している一方、改善すべきと感じるポイントは少なくないことがうかがえるだろう。

調査サマリー

調査サマリー

今回の調査ではEC事業者にとって、通販基幹システムが売上アップだけでなく、業務効率化や品質の向上にも役立っていることが判明した。その一方で、よりカスタマイズ性を向上させてほしいなどの要望も寄せられている。また、事業者によっては操作性やサポート体制に対する不満から、現状のシステムに満足していないという傾向も見て取れた。

取り扱う商材、事業にマッチした適切なシステムを選択すれば、売上向上に大きく貢献する。EC事業を成功させるためには、積極的かつ慎重にシステム導入を進めることが重要だ。


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