【花王】滞留在庫をアウトレット販売する『My Kao Mall OUTLET』を開始

ECのミカタ編集部

花王株式会社(社長:長谷部佳宏、以下「花王」または「同社」)は、自社工場における化粧品の滞留在庫を、自社ECサイト「My Kao Mall」上でアウトレット販売を開始した。

「もったいないを、ほっとけない。」

花王は2023年8月7日より、自社工場や物流拠点で出荷されることなく、やむを得ず廃棄していた日用品・一部の化粧品の滞留在庫を、双方向のデジタルプラットフォーム「My Kao」内の自社ECサイト「My Kao Mall」でアウトレット販売を開始した。同社はこれにより、自社の製品廃棄物削減をさらに推進し、資源循環型社会の実現に貢献するとしている。

さらなる製品廃棄の削減を目指す

さらなる製品廃棄の削減を目指す

花王では、限られた資源をもっとも効果的に使用してモノづくりを行い「一人ひとりにもっとも合う商品を必要な量だけ生産し届ける」仕組みの構築を進めてきた。その一環として、需要予測の導入や商品切替方法の見直しなどにより、製品廃棄を削減する取り組みを推進している。

しかし、改良やパッケージ変更のために発生した旧品や、安定供給のための製品在庫が、工場や物流拠点に滞留在庫として残ってしまう実態があったという。それに対し、従来から社員販売などで製品廃棄物削減に向けた取り組みを進めていたが、それでもやむを得ず製品の廃棄が必要な状況があったそうだ。そこで同取り組みに共感してもらえる人に向けて、2023年8月7日より、このような滞留在庫を「My Kao Mall OUTLET」にてアウトレット価格で販売することにしたのだ。

2020年比で廃棄物95%削減へ

花王グループは、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を推進している。今回の取り組みは、「Kirei Lifestyle Plan」の重点取り組みテーマのひとつ「ごみゼロ」に貢献するものだという。2030年までに、製品廃棄物・販促物廃棄物(未使用)の削減率を2020年比で95%削減することを目指すとのことだ。

花王グループは今後について、経営にESGの視点を導入して事業の発展と消費者や社会へのよりよい製品・サービスの提供をめざし、パーパスである「豊かな共生世界の実現」に向けて取り組むとしており、大手化粧品メーカーとしてECを通した持続可能な社会実現への取り組みが深化することになりそうだ。


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