国土交通省、荷主向けにホワイト物流推進運動セミナー開催
2023年10月17日、国土交通省は荷主向けに全6回の「ホワイト物流」推進運動セミナーの開催を発表した。初回は10月19日13時から15時55分よりオンラインで行われる。内容としては、物流生産性向上にむけた荷主企業が推進する取組事例などのノウハウを紹介するという。
ホワイト物流推進運動セミナー開催
国土交通省が「ホワイト物流」推進運動セミナーの開催を発表した。10月から3月にかけて荷主企業向けに全6回のセミナーが行われ、ホワイト物流推進運動に取り組む企業の事例や、2024年4月に迫る「時間外上限規制」「改正改善基準告示の適用」を見据えた取組などが語られる。オンライン開催、無料で受講が可能だ。今回のセミナー開催でホワイト物流推進運動への賛同や自主行動宣言への提出につなげたいとしている。
「ホワイト物流」推進運動事務局 「ホワイト物流」推進運動セミナー資料より
ホワイト物流とは
ホワイト物流推進運動は、トラック輸送の生産性の向上や物流の効率化、女性や60代以上の運転者等も働きやすい「ホワイト」な労働環境の実現に向けた取組のこと。具体的な取組としては、荷待ち時間の削減に向けた予約受付システムの導入や出荷に合わせた生産等が挙げられる(※1)。
荷待ち時間について国土交通省の「トラック輸送状況の実態調査結果」によると、荷待ち時間の平均は1運行あたり1時間34分。2015年の調査に比べると11分短縮されているがほぼ変わらない結果となっている(※2)。荷待ち時間のみならず、2024年4月から始まるトラックドライバーの時間外労働の960時間上限規制と改正改善基準告示の適応により人手不足も懸念されている。今回のセミナーはホワイト物流推進運動について理解を深めることはもちろん、自社の配送やシステムについて見直すいい機会となるだろう。
※1出典元:「ホワイト物流」推進運動について
※2出典元:トラック輸送状況の実態調査結果(全体版)