Amazon、配送用梱包に関する調査結果を公表 71%が梱包なしでの配送に抵抗を感じない結果に
Amazon(所在地:東京都目黒区)は11月22日、オンラインショッピングと配送用梱包に関する意識調査の結果を発表した。
「商品パッケージのまま配送されることに抵抗感がない」71%に
Amazonがイギリスの調査会社OnePoll社に委託して実施した調査の結果によれば、日本の消費者の7割以上(71%)が、オンラインで注文した商品の多くについて、配送用の梱包を省き、商品パッケージのまま届くことに抵抗がない結果となった。パッケージのままで配送されることに抵抗がない商品については、洗剤、トイレットペーパー、文房具があげられている。一方で生理用品といったパーソナルケア用品などは、配送用の梱包での配達が望ましいとした。
商品パッケージのままで配達するメリットとしては「追加の梱包を処分・リサイクルする時間を省くことができる(53%)」「梱包資材の削減につながる(47%)」の順で回答が多かった。梱包について消費者はそこまで重視していないことが分かる。
Amazonの梱包に関する取組
Amazonは商品の保護と梱包の最小化を両立するため、機械学習などの技術を用いて商品群を分析し、商品パッケージのままで配送可能な商品を、慎重に選定している。2022年には梱包の簡素化を拡大しており(※1)、2015年からグローバルで1出荷あたりの梱包重量を平均41%、梱包資材を200万トン以上削減しているという。
梱包削減の取組について、アマゾンジャパン合同会社オペレーション技術統括本部長 渡辺宏聡氏は「日本において、Amazonの追加梱包を省いた形で配送された商品の数は、2021年から50%以上増加しました。今後も、お客様のご注文それぞれに合った梱包の実現に向けて、メーカー各社とも力を合わせてイノベーションを続けていきます」と述べた。
各社、ブラックフライデーをはじめとする年末商戦に向けて準備を着々と進めているところだろう。ギフト需要もありつつ、いかに梱包を簡素化できるかどうかが物流の2024年問題への対策にもつながるのではないだろうか。
※1関連記事:【Amazon】梱包の簡素化を拡大 梱包資材削減と開封しやすさを両立
調査概要
調査名:オンラインショッピングと配送用梱包に関する意識調査
調査対象者:オンラインショッピングを利用する日本在住の18歳以上2000名
調査期間:2023年10月
調査方法:インターネット調査
調査会社:OnePoll社(イギリスの調査会社)