ウェブアクセシビリティサービス「ユニウェブ」の提供開始 年齢的・身体的条件を問わず、誰でもウェブ情報へのアクセスが可能に

ECのミカタ編集部

ウェブアクセシビリティサービス「ユニウェブ」を提供開始

株式会社Kiva(以下:Kiva)は、すべてのウェブアクセシビリティ規格に対応できるサービス「ユニウェブ」の提供を開始した。

身体状況に関わらず、ウェブ情報にアクセスできる状態を目指す

ウェブアクセシビリティとは、「高齢者や障害者など心身の機能に制約のある人でも、年齢的・身体的条件に関わらず、ウェブで提供されている情報にアクセスし利用できること」を意味しており、具体的な事例としては以下のような状態があげられる。

◆加齢による変化
◆加齢による視力低下
◆中高年に多い目の病気
◆加齢による聴力低下
◆一時的な怪我、病気(交通事故でギブスをはめて腕が使えない、目の病気で眼帯を付けていて目が見えない等)
◆外国人旅行者(日本語を理解できない外国人が、旅行中に震災にあった場合に、避難情報等を得られるか)

ユニウェブは、すべてのウェブサービスにコード一行を追加するだけで「導入当日」にウェブアクセシビリティ機能を提供。すべての人に平等なウェブサイト・サービスを目指すために、音声読み上げやコントラスト変更などの多様な使い方を通じて、正しい情報を理解できる状態にしたいと考えている。

すべての人に平等なウェブサイトやサービスを提供

Kiva代表取締役社長である野尻氏は、ユニウェブについて以下のようにコメントしている。

「安心して買える保証サービス『proteger』を通じて多くのEC事業者様やエンドユーザー様とコミュニケーションを取る中で、視覚障害のある方やご高齢の方など、ウェブサイトから情報が取りにくいということが分かりました。障害を持つすべての人に平等なウェブサイトやサービスを提供したいと思い『ユニウェブ』を開発し、リリースすることにいたしました。多くの人がウェブで提供されている情報を正しく理解できる社会に向けて、プロダクト開発・運営に邁進してまいります」。

ユニウェブの導入決定サイトには以下のような企業が並んでおり、今後もウェブアクセシビリティの重要性は増していくことが考えられるだろう。

サイトを訪れたユーザーの満足度向上に繋がる

年々、デジタル技術の普及によりウェブサイトを通じたサービスの提供が一般化している状況において、すべての人が平等に利用できるサービス環境が求められている。

しかし、「アクセシビリティ」や「ウェブアクセシビリティ」は日本語としてまだ十分に定着しておらず、用語の意味や向上させるための方法、どのような効果があるかもあまり認知されていない。

こういった状況に対してKivaは、ウェブアクセシビリティを誰でも簡単に導入することができるよう「ユニウェブ」の開発・提供を実施。コード一行を追加するだけで、誰でも簡単にウェブアクセシビリティに対応することが可能となった。

ウェブアクセシビリティ対応によって、ユーザーの満足度向上に繋がることも考えられる。より多くのユーザーが利用しやすい環境を整えることが、これからのサイト構築に求められるだろう。ウェブアクセシビリティの普及に貢献する「ユニウェブ」の動向、今後に期待したい。


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