FBA納品のやり方まとめ。手順や梱包要件、送料など徹底解説
この記事では、FBA(フルフィルメント by Amazon)の納品方法や発送方法に関するさまざまな疑問について解説しています。「複数個まとめて納品できる?」「納品に必要なものは?」など細かな疑問にも触れているので、ぜひ参考にしてくださいね。
FBAの納品手順・流れ
FBAへの納品手順は以下4ステップです。
- FBA商品の登録をする
- 納品プランを作成して、商品ラベルを商品に貼付する
- 商品梱包後送り状を貼付する
- 納品倉庫への納品手続きと発送を行う
ステップごとに、順に紹介します。
1)FBA商品の登録をする
まずはセラーセントラルで、Amazonカタログに商品情報を登録します。Amazonにすでに出品されている商品情報を活用できるので、簡単に商品登録が完了します。
同一商品が登録されていない場合は、新たに商品情報を登録する必要があります。
2)納品プランを作成して、商品ラベルを商品に貼付する
次に、納品プランを作成し、商品ラベルを印刷して納品商品に貼付します。
登録した商品はセラーセントラルから商品ラベルが印刷できるので、商品の外箱に貼付しましょう。
あわせて読みたい:【最新】Amazon納品プラン作成手順が変更!「Amazonへ納品」2つのメリットを簡単解説
商品ラベルの貼付作業は、有料でAmazonへ委託することもできます。
3)商品梱包後送り状を貼付する
FBA倉庫へ商品を納品するため、送り状を作成して配送箱に貼付します。
送り状は、セラーセントラルからA4普通紙で印刷できます。配送ラベル部分を切り取って、配送箱に貼付しましょう。
4)納品倉庫への納品手続きと発送を行う
発送の準備ができたら、セラーセントラルにて「クリックすると納品が完了します」のボタンを押し、次の画面で「出荷済みとしてチェック」を忘れずにクリックしましょう。
その際、「お問合せ番号を入力」の欄に任意の番号を入力しておくと、荷物の追跡ができて紛失等のトラブルのときに役に立つのでおすすめです。
以上の4ステップを済ませて、発送の手配をすれば納品手配は完了です。
FBAの納品における梱包の要件
FBA納品の梱包については、「Amazonの梱包ガイドライン」で厳しいルールが定められています。
FBAへの納品する配送箱は、ひどく汚れているものや破損しているものの場合は、Amazonの基準を満たさず返送されることもあるので、へこみなどがないか確認をしましょう。
またダンボール箱のサイズや重さ、使用する資材についてもいくつか規定があるので、ご紹介します。
AmazonはFBA納品のダンボール箱のサイズと重量規定
FBAへ納品できるダンボールサイズと重量
商品サイズ区分 | ダンボールのサイズ | ダンボールの重量 |
---|---|---|
小型/標準サイズ | 長さ50cm×幅60cm×高さ50cm未満 | 30kg以下 |
大型サイズ | 三辺の合計寸法が216cm以内 | 40kg未満 |
特大サイズ | 三辺の合計寸法が400cm以内、最長辺が250cm未満 | 80kg未満 |
出典:Amazonセラーセントラル「Amazonへの個口配送」
規定よりサイズオーバーしたダンボール箱の使用や、商品の詰め込み過ぎによる重量オーバーの場合は、FBA倉庫で受領拒否されてしまいます。梱包前に規定内のサイズと重量であるか確認しましょう。
緩衝材の規定
緩衝材は、ダンボール箱の中の隙間を埋めて輸送時の商品ダメージを防ぐ梱包資材です。
FBA納品で使用できる緩衝材は、クッション・エアキャップ・紙限定ですが、一般的な梱包に用いるバラ状の発泡スチロールやシュレッダー済みペーパーなどは、袋詰めすれば使用可能です。
また先述の通り、ダンボール箱の状態によっては、受領拒否となり返送されてしまいます。
▼受領拒否されるダンボール箱
- 汚れや破損がある、強度が不十分である
- ダンボールに手書きで文字が書かれている
- ガムテープが多重に貼られている
- 複数のダンボールを袋や紐などで束ねている
- サイズを合わせるなどダンボールを加工している
受領拒否されてしまうと販売機会の損失になる上、返送などによる追加費用がかかることもあるので注意しましょう。
資材の調達方法
FBA納品に使用するダンボールは、さまざま方法で入手することが可能です。
ここでは3つの入手方法について紹介します。
無料で入手・再利用
ダンボールは、スーパーやドラッグストア、コンビニなどから無料で譲ってもらうことが可能です。使用済みのものなので、キレイなダンボールを探すのに苦労する可能性があります。
ホームセンターで購入する方法
ホームセンターには、さまざまなサイズのダンボールが販売されています。新品なので、品質が原因でFBA納品時に受領拒否されることはありません。梱包する商品のサイズに気を配りましょう。
ダンボール専門サイトで購入する方法
インターネットからダンボール専門サイトで購入するという方法です。
ダンボール専門なのでサイズのバリエーションは豊富で、購入ロット数が大きければ1枚あたりの価格も割安となっていることもあります。また、購買後の運搬の手間も省けます。
FBAの納品にかかる費用・配送料
コスト面についても説明します。FBAの納品ではいろいろな種類の手数料等がかかります。
FBAへの納品の配送料
FBA倉庫へ商品を納品する際に送料がかかります。
FBA倉庫への納品する費用は、依頼する配送業者やサイズごとに異なるので、はじめに納品物量に合わせて各配送業者の料金を確認し、業者選択をしておくとよいでしょう。
毎月大量の商品を納品する場合は、少しの配送料の違いが大きなインパクトになるので、いくつかの運送会社のHPなどで料金を比較してみることをおすすめします。
FBA納品で発生する主な手数料
FBA納品で各サービスを受けた場合に発生する主な手数料を紹介します。
- 配送代行手数料:注文商品のピッキングや梱包、配送、カスタマーサービス、返品にかかる手数料
サイズ | 最大寸法 | 重量 | 商品1点あたりの配送料 |
---|---|---|---|
小型サイズ | 25cmx18cmx2.0cm以内 | 250g以内 | 288円 |
標準サイズ区分1 | 35.0cmx30.0cmx3.3cm以内 | 1kg以内 | 318円 |
大型サイズ区分1 | 60cm以内 | 2kg以内 | 589円 |
特大型サイズ区分1 | 200cm以内 | 50kg以内 | 2,755円 |
(2023年11月30日時点)
出典:料金プラン、配送手数料、料金シミュレーター|Amazon出品サービスの料金
- 在庫保管手数料:FBA倉庫で商品保管にかかる手数料
- 返送/所有権の放棄手数料:FBA倉庫の在庫を返送や廃棄するときにかかる手数料
- 長期在庫保管手数料:365日を超える商品保管にかかる手数料
- 購入者返品手数料:Amazonが返品時の送料を無料にするときにかかる手数料
- 商品ラベル貼付サービス手数料:商品ラベル貼付代行、または適切なラベル貼付なしに納品されたときなどにかかる手数料
配送代行手数料や在庫保管手数料は商品によって料金が違うため、Amazonが提供している料金シミュレーターを活用すると比較検討がスムーズにできます。
FBAの納品ラベルの作り方・貼り方
ラベリングについてもいくつかチェックポイントがあります。
FBAラベルの印刷
登録した商品ラベルはセラーセントラルから印刷できます。
FBAラベルの貼り方
FBAラベルシールの貼り方は、以下のようにAmazonのガイドラインで定められています。
- 商品に元々ついているバーコードを全て隠す。FBAラベルで隠れない場合は、元のバーコートに縦線を入れて無効化にするか、白いテープで隠す。
- FBAに納品する商品のバーコードは、FBAラベルのバーコードだけが見える状態にする。
FBA倉庫では、FBA商品ラベルのバーコードを識別して作業が行われるため、元のバーコードが隠れていない状態で納品されると、商品が一致せず発送ができなくなります。しっかりと商品ラベルを貼る場所を確認して貼付しましょう。
商品ラベルの貼付作業は、有料でAmazonへ委託することも可能です。
FBAの納品に関するよくある質問
FBAの納品については、ほかにもいろいろと複雑な規定などがあるので、ここで「よくある質問」形式で解説します。
Q:複数の商品をまとめて納品したい
同じFBA倉庫へ送る商品は、できるだけ1つのダンボールにまとめましょう。
ダンボールの数が増えるとその分の送料がかかるので、1個でも多く商品が入るように工夫することで送料を安くできます。
1つのダンボールにたくさんの商品を詰めるときは、無駄な隙間を少なくすることが大切です。
隙間を緩衝材で埋めるだけではなく、箱の中で商品が動かないように大きさや形が同じものを同梱するなど、入れ方を工夫することで、たくさんの商品を入れることができます。
ただし、以下のような商品は1つにまとめられず、納品先が分かれてしまうことがあるので注意が必要です。
- 納品プランが異なる商品
- 「小型・中型商品」と「大型商品」の異なるサイズの商品
- 食品と食品以外の商品
- 危険物と危険物以外の商品
- 家電など故障しやすい個別の梱包が必要な商品
Q:FBA納品の集荷の手間と料金を抑えたい
FBAパートナーキャリアとして利用できる配送会社のヤマト運輸では、大幅な割引料金が適用されます。また、以下のように利便性においても優れており、有力な候補です。
- ヤマトの配送伝票とアマゾンの配送ラベルが一体化されており、輸送箱ごとにラベルを1枚貼るだけ
- 通常料金から大幅に割引される
- 追跡番号が自動的にセラーセントラルに入力される
- 費用は「納品時の輸送手数料」として後日登録者アカウントに請求されるため、集荷時の料金のやり取りは不要
取り扱い不可の商品もあるので、FBAパートナーキャリアヤマトを確認して発送手配をしましょう。
FBA納品を含む物流の課題はECのミカタが徹底サポート!
FBAに商品を納品するためには、紹介したようにAmazonの規定に従って商品を梱包したり、指定の位置にラベルを貼ったりなど納品までに手間がかかる手配がたくさんあります。
在庫管理から梱包、ラベル貼り、FBAへの納品、また返品対応までの煩雑な作業は、外部の物流会社に委託することができます。
「では、どこの物流会社に頼んだらいいのか」と悩みますよね。
ECのミカタは、プロのコンシェルジュが現状の課題をヒアリングし、取り扱い物量にピッタリ合った委託先を紹介してくれるあなたのミカタです。
FBAに関わる作業負荷が大きいと感じている方は、先々を見据えて委託の導入も視野に入れ、プロのコンシェルジュに相談すると安心ですよ。