イオンの初売り 企画数は昨年比1.4倍!オンライン限定特典も

星野新【MIKATA編集部】

イオンリテールは2024年1月1日から、イオンやイオンスタイルなど約380店舗とオンラインショップで「2024年 イオン 超!初売り」を開催することを発表。昨年の1.4倍となる最大280企画が用意されている今年の「初売り」について、実店舗&オンラインでの取り組みを含めてお伝えする。

イベント、福企画、ごちそうメニュー 「イオン 超!初売り」3つのポイント

イベント、福企画、ごちそうメニュー 「イオン 超!初売り」3つのポイント

「イオン 超!初売り」の開催期間は、2024年1月1日から1月4日までの合計4日間。同社のリリースによれば、今年の年末年始は家族や親戚、友人などが集い、リアルな触れ合いを一緒に楽しむニーズが一段と高まることが見込まれており、「初売り」のポイントとして下記3つをあげている。

■お出かけ先としてのイオンを楽しむイベントを実施
デジタルスタンプラリー「福パンダおみくじ企画」、くじ引きの「新年の運だめし企画」、たすきを付けた従業員にキーワードを伝えるとノベルティを進呈する「イオンのお年玉企画」など、正月ならではの企画を用意。

■“購買意欲”を刺激する「福企画」を用意
「トップバリュ福袋」「福カート」のほか「100万円均一企画」「純金企画の予約販売」など、昨年より1.4倍の最大約280企画(※2)を用意し、幅広い層の多様なニーズに応える。

■みんなが集まる食卓に“大人数で楽しめる”「ごちそうメニュー」を用意
前述の“リアルな触れ合いを一緒に楽しむ”ニーズに応えるため、大人数で楽しめる「ごちそうメニュー」を用意。

イオンリテール「イオン 超!初売り」概要
・開催期間:2024年1月1日~2024年1月4日 計4日間
・開催店舗:関東・北陸信越・東海・近畿・中四国のイオン、イオンスタイルなど約380店舗(※1)
・対象企画:最大約280企画(前年比1.4倍 ※2)
※1 関東・北陸信越・東海・近畿・中四国の店舗
※2 店舗により、品ぞろえ・企画数が異なる。また、企画や店舗によって実施日程・参加金額・くじ本数・参加条件等が異なる


これまで混雑を回避するために多くの企画を前倒ししていたが、2024年は1月1日から初売りの目玉企画を展開。3つのポイントからも、コロナ禍を経た消費者の行動変容を踏まえていることが感じられる。次は、同じくコロナ禍のなかで利用者層が広がったオンライン販売に向けた企画を見ていこう。

メリハリ消費に対応するイオンの実店舗&オンライン「初売り」施策

イオンのオンラインショップ「イオンスタイルオンライン」「イオンネットスーパー」「イオンショップ」でも「イオン 超!初売り」を実施。イオンスタイルオンライン限定特典として、期間中に本体価格合計20000円以上の購入で利用できる2400円OFFクーポンをプレゼントする(クーポン利用期間は1月1日9:00から1月5日9:59)。ほかにもイオンスタイルオンライン限定商品としてチャイルドシートや、おトクなWAON POINTがついた化粧品も用意されるという。

イオンの担当者によればクーポン企画はユーザーの人気が特に高く、これまでも多くのユーザーが利用。さらに年末年始は、“福袋”というキーワードでの「イオンスタイルオンライン」への流入が非常に多く、「コロナ禍を経てオンラインでの買い物が一般的になり、初売りにおいてもオンライン販売の重要性が増したと感じています」とのこと。

また、これまでの初売りでは、特売商品のコンピューターミシン、電気シェーバーが人気だったという。「実店舗で人気のある商品は、オンラインでも売れ筋。スマートテレビなど、オンラインユーザーに親和性の高い商品は他の商品と比べてオンライン構成比が高いです」(イオン担当者)。オンラインでの売上は、前年比2倍を目標にしているという。

最後に、その年を占う意味もある初売りを、どんな施策につなげたいのか、その展望も聞いた。「物価高により必需品の出費を極力抑えようとする一方で、自身のライフスタイルに合致したものには支出を惜しまない“メリハリ消費”が増えています。“値ごろ感”や“お得感”、“商品の価値”を伝え、お客さまの毎日の生活に変わらず寄り添う一番身近で“安心なイオン”として、そして時代とともに変化する多様なニーズに応える“楽しいイオン”となれればと考えています」(同イオン担当者)

物価上昇や実店舗への回帰といったトレンドを踏まえてさまざまな企画で店舗に集客しつつ、オンライン販売も軽視せず複数の施策を用意したイオンの初売り。この取り組みの成果に注目したい。