ヤフーショッピングへの出店方法は?審査や出店手数料についても解説

ヤフーショッピングへの出店方法は?審査や出店手数料についても解説

モール出店を考えているならば、約7,300億円の市場規模を誇るヤフーショッピングは有力な候補です。この国内随一のモールに出店できれば、売上・集客面で大きな利益が見込めます。

本記事では、ヤフーショッピング出店を検討している方に向けて、ヤフーショッピングに出店するメリット・デメリット、各種コスト、出店方法や出店時の注意点について解説します。

なお、ヤフーショッピングの正式名称は「Yahoo!ショッピング」ですが、この記事では「ヤフーショッピング」と表記します。また、掲載する情報は2023年12月時点のもので

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ヤフーショッピング出店のメリット・デメリット

まずはヤフーショッピング出店について、その特徴を紹介します。ほかのモールに対して、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット

  • 無料範囲が広い
  • Yahoo! JAPAN利用者の流入を見込める
  • 外部にリンクを設置できる

ヤフーショッピングは初期費用・月額システム利用料・売上ロイヤリティが全て無料です。ほかのモールと比較しても無料範囲が広いため、売上の立たない出店時に助かる料金設定です。ヤフーショッピングの手数料に関しては、次章で詳しく説明します。

また、日本のネットユーザーの約8割がYahoo! JAPANを利用しており、ヤフーショッピングに出店すればその強力な検索流入の恩恵を受けることができます。これはほかのモールにはないメリットです。

さらに、ヤフーショッピングは外部リンクの設置が可能です。多くのモールでは、SNSや自社サイトなどへの外部リンク設置を禁止(もしくは有料オプション)としています。ヤフーショッピングは無料で外部リンク設置可能なので、SNSなどと連携したWEBマーケティングの展開もできます。

デメリット

  • 競合との差別化が難しい
  • モール内で埋もれがち

ヤフーショッピングは初期費用が無料のため、参入障壁が非常に低くなっています。そのため、出店店舗数がほかのモールよりも多く、いかにして埋もれないか、差別化できるかといった課題があります。

広告運用などで解決することもできますが、適切に管理できなければコストが膨れてしまう可能性があります。

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ヤフーショッピングの出店にかかる費用

では、ヤフーショッピングに出店したらどのような費用がかかるのでしょうか。

ヤフーショッピングの手数料は高い?

以下がヤフーショッピングの手数料一覧です。

手数料の名称 金額 備考
初期費用 無料 開設時にかかる費用です。
ほかのモールでは数万円かかることもあります。
システム利用料 無料 いわゆるテナント料です。
毎月の固定費が無料なので、負担が軽いです。
売上ロイヤリティ 無料 商標権や著作権などの権利使用料です。
ほかのモールでは支払うことが多いです。
ストアポイント原資負担 売上の1%〜15%で任意設定
(内1%は必須)
顧客に付与される購入時のポイントを店舗が負担します。
高く設定すれば他店との差別化に繋がります。
キャンペーン原資負担 売上の1.5%(必須) ヤフーショッピング内でおこなわれる
キャンペーンの原資を店舗が負担します。
アフィリエイトパートナー報酬原資 売上の1%〜50%で任意設定(内1%は必須) アフィリエイト広告経由で売上が上がった際に負担する原資です。
アフィリエイト手数料 アフィリエイトパートナー報酬原資の30% アフィリエイト広告経由で売上が上がった際に、
アフィリエイトパートナー報酬原資の30%を手数料として支払います。
ストア決済サービス手数料 決済方法による
(クレジットカード決済なら決済金額の3%~3.24%、
PayPay払いならば3%など)
標準的な手数料設定です。

※2023年12月時点

出典:料金費用について|YAHOO!ショッピング

ヤフーショッピングは初期費用はかからないものの、店舗運営を進めていくなかで発生する費用負担は避けられません。

しかし一概に「高すぎる」とはいえず、任意設定のパーセンテージをどの程度まで引き上げるかなど、コストパフォーマンスを検証しながら運用することがポイントです。

ヤフーショッピングの出店方法・手順

次に、ヤフーショッピングの出店方法と手順を解説します。

1)事前準備

出店申請を始める前に、以下を準備しましょう。

  • 新規のYahoo!JAPAN ID
  • クレジットカード情報
  • 会社情報
  • 代表者情報
  • 銀行口座情報
  • 登記簿謄本(法人の場合)
  • 公共料金の領収書など(法人の場合)
  • 開業届の写し(個人事業主の場合)
  • 代表者の運転免許証など
  • 出店予定商材情報

出店予定商材情報は取り扱う商材によって提出内容が異なります。例えば、中古品を扱う場合は「古物商許可証」、アルコール酒類を扱うならば「酒類販売業免許」の情報が必要です。

2)申し込み情報の入力

ヤフーショッピングの申し込みフォームから申請します。届いたメールは大切に保管しましょう。

3)契約審査

通常2週間前後で審査結果が通知されますが、商材によっては時間がかかる場合があります。

審査に通過すれば、ショップ側の管理画面となる「ストアクリエイターPro」にログインできるようになります。

4)開店準備

「ストアクリエイターPro」にアクセスし、以下の開店準備をおこないます。準備期間の目安は約3週間です。

  • トップページ設定
  • ストアデザイン設定
  • 各商品ページの出品登録
  • カテゴリーページ設定
  • 会社情報の設定
  • ストア情報の設定
  • 送料設定や配送方法の設定
  • ストアガイドの入力
  • キャンセル規定の設定
  • プライバシーポリシー設定
  • 買いものガイド設定
  • カート設定

せっかく審査に通過しても、開店準備でつまずいてしまったり時間がかかりすぎてしまったりしてはもったいないです。特に、デザイン面は開店してから少しずつ整えていけば大丈夫なので、まずは最低限の開店できる準備を整えましょう。

後ほど開店準備の相談やサポートを依頼できるサービスも紹介します。

5)開店審査

約2~5営業日で審査がおこなわれます。この審査に通れば、無事出店手続き終了です。

出店準備には時間と労力をかけすぎないことが大切

ヤフーショッピングの出店には契約審査と開店審査の二段階の審査があります。

契約審査の際は揃えなければならない情報が多く、抜け・漏れがあると審査に落ちてしまう可能性もあります。また、開店審査の際は審査前の開店準備に時間がかかり、特にECサイト運営が初めての場合は開店準備でつまずいてしまうことも多いようです。

もし、手順が長くて1人で進めるのが大変だと感じる場合は、ヤフーショッピング出店に関する相談・サポートを得られるサービスを活用しましょう。

ヤフーショッピングでのECサイト運営は全ての審査に通過してからがスタートです。審査・準備の段階には時間や労力をかけすぎず、いかに早くファーストキャッシュを得られるかが鍵になります。

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ヤフーショッピングの出店審査について

次に、ヤフーショッピングの出店審査に焦点をあてて解説します。

出店審査は厳しい?

ヤフーショッピングの出店審査はやや厳しいことで知られています。とはいえ、審査に落ちる要因をなくして正しい手順で申請をすれば、ほとんどの場合、審査に落ち続けることはありません。

次節で説明するような審査落ちの理由をクリアできない場合は、何度申請しても落ちてしまうケースもあります。

出店の審査落ちに多い理由は?

よくある審査落ちの理由を紹介します。

出店者情報が一致していない

クレジットカード情報、銀行口座情報、代表者情報などは全て一致させましょう。誤りがあると審査落ちの要因になります。

ヤフーショッピングからの電話に出ていない

出店申請をおこなうと、本人確認のためヤフーショッピング側から電話がかかってきます。この電話に対応していないと無条件で審査落ちになります。

万が一出られなかった場合でも、あまり時間をおかずにかけ直せば問題ありません。

ヤフーショッピングからの郵便物を受け取っていない

出店申請をおこなうと、本人確認通知書や口座振替用紙が届きます。先に紹介した電話と同様、この書類を受け取っていない場合も審査落ちの原因になります。

出店申請の際は確実に受け取れる住所を、番地・部屋番号まで記載しましょう。

Yahoo! JAPAN IDに瑕疵がある

使用しているYahoo! JAPAN IDの販売記録(転売・高額決済・悪い評価・決済事故など)を参照されて落ちてしまうことがあるようです。もし心当たりがあれば、新規のIDを取得しましょう。

取り扱い禁止商品を出品しようとしている

ヤフーショッピングでは出品が禁止されている商品があります。例えば以下が該当します。

  • 不動産
  • 盗品
  • 偽物商品(ブランド品に似せたバッグや財布など)
  • アダルト商品
  • 危険物(盗聴器や小型カメラなど)

また、ヤフーショッピングの審査を通らないと販売できない商品もあります。例えば以下が該当します。

  • 酒類
  • 中古商品
  • 医薬品
  • コンタクトレンズ

上記商品は仮に審査通過後であっても、販売していることが確認されるとアカウント停止などの処分を受ける可能性があります。

取り扱い禁止商品はヤフーショッピングがガイドラインとして公開しています。事前によく内容を確認しましょう。

万が一出店審査に落ちてしまったら

もし審査落ちしてしまっても、再度出店申請することができるので落ち込む必要はありません。

書類に不足や不備はないか、先に解説した審査落ちの原因になりそうな申請内容ではなかったかなど、再確認してから申請してみましょう。

契約審査では、審査落ちの理由は教えてもらえません。しかし、開店審査では審査落ちの理由を教えてもらえるので、その内容と公式マニュアルに沿って過不足なく申請をおこないましょう。

1人で全ての作業をおこなうことが難しい場合や何度申請しても落ちてしまう場合は、ECサイト運営の代行サービスを利用するのも賢い選択です。

専門のノウハウをもった代行事業者を紹介するマッチングサービスを利用すれば、代行事業者選定で苦戦することもありません。ぜひ検討してみましょう。

【FAQ】ヤフーショッピング出店に関するよくある質問

ここで、ヤフーショッピングの出店に関して多くの人が疑問に思うことに回答します。

開業届なしで出店しても大丈夫?

開業届がない場合、青色申告決算書もしくは賃貸借契約書のどちらかがあれば契約審査申請が可能です。ただ、今後ECサイト運営をおこなっていく上で、各種助成金の申請など開業届が必要になるシーンがあります。

開業届は地域の税務署で簡単に申請できるので、可能であれば取得しておくとよいでしょう。

個人でも出店できる?

ヤフーショッピングは個人でも法人でも出店可能です。ここまで説明した出店方法をしっかりと守れば、個人だからといって出店が不利になることもありません。

出店しても売れない?

参入障壁が低いヤフーショッピングは、ライバル店舗が多いモールでもあります。そのため、特に出店したばかりの段階では、なかなか顧客にショップを発見してもらえないことも多いでしょう。

運用に自信がなければ、事前にプロに相談しておくとよいかもしれませんね。

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ヤフーショッピングへの出店を検討の方は、コンサル・代行会社への相談も有効◎

ヤフーショッピングは楽天やアマゾンと並ぶ、日本の三大ECプラットフォームです。ヤフーショッピングでしっかりと販路を拡大できれば大きな売上が期待できるでしょう。

一方で、審査に何度も落ちてしまったり、出店完了後もなかなか売上に繋がらなかったりと、苦戦してしまうEC事業者が多いことも事実です。

不安がある方は、ECサイト運営専門コンサルや代行事業者への相談も有効です。

そして、もし相談する会社が決まっていなければ、ECのミカタのマッチングサービスを活用するのがおすすめです。プロのコンシェルジュが完全無料でぴったりのコンサルや代行事業者をご紹介します。

ヤフーショッピングでのECサイト運営は、出店審査完了してからがスタートです。使えるサービスは活用して、最短で出店に繋げましょう。

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