PayPayが新たに4カ国8つの海外キャッシュレス決済サービスと連携 キャッシュレスでインバウンド需要のさらなる取り込みを支援

ECのミカタ編集部

PayPay、新たに4カ国8つの海外キャッシュレス決済サービスと連携!

PayPay株式会社(以下:PayPay)は2024年1月29日より、キャッシュレス決済サービス「PayPay」を導入する加盟店(※1)のうち「Alipay+ (アリペイプラス)」を利用する店舗において、韓国の「NAVER Pay」「Toss」、シンガポールの「OCBC Digital」「Changi Pay」、マレーシアの「MyPB」、イタリアの「Tinaba」、マカオの「MPay」、モンゴルの「Hipay」での決済が可能になったことを公表した。

※1: 店舗に掲示されたQRコードを利用者がスキャンする、ユーザースキャン方式でPayPayを利用する加盟店のみ

10カ国18の海外キャッシュレス決済サービスが対象に

今回の追加によって、中国本土の「Alipay」香港の「AlipayHK」韓国の「Kakao Pay」タイの「TrueMoney」台湾の「JKO Pay」(※2)などをはじめとする、これまで連携してきたサービスを含めて10カ国18の海外キャッシュレス決済サービスが対象となる。それぞれのサービスを利用するユーザーは日本に訪れた際、PayPay加盟店に設置されているQRコードから飲食やお土産代、宿泊費などの決済が可能だ。

※2:海外キャッシュレスサービスのうち台湾の「JKO Pay」「E.SUN Wallet」は「HIVEX®」ネットワークを活用して接続している

◆「PayPay」が連携している海外のキャッシュレス決済サービス一覧

インバウンド需要の取り込みを目指す加盟店への支援

PayPayでは、インバウンド需要の取り込みを目指す加盟店への支援を目的とし、2018年10月の「PayPay」提供開始と同時に「Alipay」と連携するといった取り組みを推進してきた。

今回追加する海外キャッシュレス決済サービスとの連携は、アントグループがグローバルに展開するグローバル・クロスボーダー電子決済およびマーチャント向けマーケティングソリューション「Alipay+」を活用している。PayPay加盟店であれば初期費用など無料で「Alipay+」の利用申し込みができ(※3)、決済端末などを導入しなくてもQRコードを設置するだけで「Alipay+」を通して海外キャッシュレスサービスへの対応が可能となる。

※3:「Alipay+」サービスにおける決済システム利用料は取引金額の1.98%(税別)

◆「PayPay」のQRコードから海外のキャッシュレスサービスを利用する方法(例:NAVER Pay)
▷NAVER Payアプリを起動してユーザースキャンを選択し「Alipay+」に対応した「PayPay」のQRコードを読み取る。
▷日本円で金額を入力し、店員に提示して確認してもらう。
▷韓国ウォンでの支払い額を確認し、決済。完了画面を店員に提示する。

PayPayは今後も、海外の決済サービスとの連携を進めることで、加盟店のインバウンド需要の取り込みをより強力に支援するとしている。さらなる訪日外国人の増加が期待される状況において、PayPayの取り組みは店舗だけではなく旅行者にとってもメリットが多く、経済活性化に直接つながることが期待できる。今後の動向に注目したい。


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