会員数100万人超の服サブスク・レンタル“エアクロ”が宅配ボックス活用の実証実験 利便性向上と再配達低減目指す
株式会社エアークローゼット(以下:エアークローゼット)は、三菱商事株式会社、パナソニックハウジングソリューションズ株式会社、SBS即配サポート株式会社と共に、宅配ボックスを活用した非対面型交換配送の実証実験を2024年2月1日より開始する。
戸建て住宅向け宅配ボックス設置による利便性を比較・検証
本実証実験は「交換型レンタルサービスにおける利便性の向上」と「物流2024年問題における再配達の低減」という2つの狙いがある。
◆対象
戸建て住宅30世帯(一都三県で募集)
◆目的
レンタルサービスにおける、宅配ボックスを活用した個人宅での非対面型の配達・返送の同時実施による効果検証
◆検証方法
月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」のサービス利用者の個人宅にスマリサービスに対応した戸建て住宅向け宅配ボックス「e-COMBO LIGHT(イーコンボライト)スマリ対応タイプ」を設置する。利用状況・利便性等を比較・検証。なお、本実証実験の結果に基づき、今後の導入是非を検討していく予定。
◆検証期間
2024年2月1日~2月29日
これまで別々で行われていた配達と集荷を一度で済ませることで、配送回数自体を減らし運送業者の負担軽減に寄与することが期待できるだろう。
不在時は宅配ボックスを通じて受取・返却が完結
月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」は、レンタルする洋服をシェアリングする循環型の仕組みであるため、商品の行き来が必要となる。
本実証実験では、洋服の受取と返却を同時かつ非対面で行うことにより、顧客の体験価値の改善に取り組む。不在時には、専用の宅配ボックスを用いることで非対面での受取・返却が完結するため、これまで以上にスムーズな配達環境が実現できるとしている。
「物流の2024年問題」に対してエアークローゼットはこれまで、複数の配送会社と連携し、物流の輸送リソース不足によるサービス配送遅延のリスク分散を実現するなど、受取・返却方法に関する施策や工夫を進めてきた。
本実証実験は、昨今注目されつつあるシェアリングサービスの効率的な配送に繋がることが期待される。持続可能な社会、物流環境の実現に向けた取り組みとして動向に注目したい。