「Shopify Winter ‘24 Edition」が発表 Shopifyの基盤を強化する100種類以上の機能・製品アップデート

ECのミカタ編集部

「Shopify Winter ‘24 Edition」を発表

Shopify Japan株式会社(以下:Shopify Japan)は、Shopifyが「Shopify Winter ‘24 Eiditon」を発表し、新たに100種類以上の機能・製品アップデートをリリースしたことを公表した。

ソフトウェアの強化に焦点を当てる

今回のEditionでは、主にShopifyの基盤となるソフトウェアの強化に焦点を当てたアップデートを提供。Shopifyの基盤の強化は、何をShopify上で構築することができるかを大きく左右することになるため、今回のようにソフトウェアに焦点を当てたアップデートは必要不可欠となる。

Winter ‘24 Editionでリリースされるアップデートの中から一部の機能・製品を以下で確認する。

コンバージョン向上を目的としたアップデート

◆商品紹介
▷バリアントの制限を2000に引き上げ:複雑な商品カタログやバリエーションに富んだ配色、サイズ、SKUオプションを利用する際に役立つ。

▷バリエーションを展開する商品ページのグループ化:カラースタイルなど、複数のバリエーションで展開する商品を販売する際、購入者は1つの商品リストから他のバリエーション商品を閲覧、購入が可能。

▷より優れた商品分類::新しい商品分類により、商品リストの作成をより短時間で簡単に行える。

◆ストアフロントのパフォーマンス向上
過去1年間で、グローバル・インフラを300ポイントまで拡大し、ストア画面の読み込み時間の速度を35%向上。これにより世界中から0.05秒以内にアクセスできるようになった。

◆セマンティック検索
AIを活用した新しいストアフロント検索機能であり、顧客が探している商品の意図までを理解し、属性に紐づいた関連性の高い検索結果を表示する。

AIを活用した効率化が実現

その他、チェックアウト機能の強化やAIを活用したオペレーションの効率化が実施されている。

◆Shopify Checkoutをアップグレード
▷One-page checkout:チェックアウトで表示されるページ数を3ページから1ページにまとめたことで、購入を完了するまでの時間が平均4秒短縮。

▷Checkout Extensibility:Shopifyのチェックアウトをカスタマイズするために新たに14種類のAPIや機能アップデートを追加。

◆Shopify Magic
AIに対応した機能群を無償で提供。Shopifyのプラットフォームの基盤にAIを組み込み、事業者の最先端ビジネスの運営をサポートする。

◆Media Editor
Shopify管理画面上で生成AIを活用し、商品画像を簡単に生成。数回のクリックやキーワードの入力だけで、オリジナル画像の作成やプロレベルの画像編集ができる。

◆Sidekick
AI対応のコマースアシスタントであり、生産性の向上やワークフローの改善、スマートな意思決定を支援。現時点では、限定的なリリースとなる。

100種類以上の機能、製品がアップデート

今回は100以上にも及ぶ機能、製品がアップデートされた。新しいウェブダッシュボード、店舗とオンラインでの売上を連動、海外販売の簡素化など内容は多岐に渡る。

特に昨今の技術発展が著しいAIの活用によって、デザインスキルを必要とすることなく高品質の商品画像を瞬時に可能となった。リリース時期は2024年初頭を予定しているが、今後より幅広い分野でAI技術は利用されるだろう。

本アップデートによってShopifyはより多くの事業者の売上を支え、EC市場の拡大に貢献するはずだ。今後の動向に注目したい。

Shopify Winter ‘24 Edition


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