アルペンがEC物流網の強化とDXを加速 中京エリア初となる自社EC専用倉庫を2024年春愛知県に開設
株式会社アルペン(以下:アルペン)は、愛知県稲沢市に「中京フルフィルメントセンター(以下:中京FC)」を2024年春に開設する。
西日本エリアへの配送リードタイム短縮を図る
中京FCはアルペンが掲げる「ECのサービスレベルの向上」の一環として開設。愛知県にEC倉庫を開設することで、西日本エリアへの配送リードタイム短縮を図る。また、県内にはメイン拠点となる在庫型物流センターが存在するため、千葉県にある東日本FCよりも迅速に商品の供給および店舗向け在庫との共有が可能。取り扱いアイテムの拡大と在庫高のコントロールを実現し、顧客ニーズへの柔軟な対応が実現する。
また、旗艦倉庫として延べ床面積10000坪の広さを確保することで、ささげ機能(※1)の一部であるEC商品の撮影スペース拡張を実現し、様々なカテゴリの商品の販売サイト登録を迅速に行い、今まで以上に強固で効率的な物流体制の構築を目指す。
◆中京FC概要
▷名称:アルペン中京フルフィルメントセンター(丸徳産業株式会社堀之内物流センター内)
▷所在地:愛知県稲沢市堀之内町流1番1
▷延床面積:33604.90㎡(約10165坪)
▷建物階数:地上3階建
▷竣工式:2024年2月14日(丸徳産業株式会社で挙行)
※1:「撮影(さつえい)」「採寸(さいすん)」「原稿(げんこう)作成」の頭文字をとった略称で、ECサイトで販売する商品の情報制作のことを指す
EC市場に対するサービスレベル向上を目指す
アルペンでは2018年より、1つ目のEC倉庫である東日本FCに株式会社ギークプラス社製の自動搬送ロボット「EVEシリーズ/P800R」を導入しており、現在は216台のロボットが稼働。これにより2023年時点で生産性を4倍向上(2018年対比)させ、出荷リードタイムを半分に短縮することに成功している。
この実績から中京FCでも継続導入を決め、立ち上げ段階では29台のロボットで運営を開始し、ECビジネスの成長に応じて順次拡張させるとしている。加えて、導入するロボ棚の高さを1.2倍へ変更し、保管スペースを増加したことで、保管効率も向上させた
◆自動搬送ロボ
◆ロボ棚
今後も成長を続けるEC市場に対するサービスレベル向上、国内トップレベルの作業生産性とサービス向上を目指すとしている。新たなソリューションを導入した中京FC開設以降の動向に注目だ。