最も視聴されているショート動画サービスは?【ADKマーケティング・ソリューションズ調査】

ECのミカタ編集部

ADK マーケティング・ソリューションズ、 ショート(縦型短尺)動画 に関する調査結果を発表

株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ(以下:ADK MS)は、ソーシャルメディアのショート(縦型短尺)動画(YouTubeショート・Instagramリール・TikTokなど)の利用実態、ショート動画広告の効果を把握するための調査を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査主体:株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
◆調査実施機関:株式会社インテージ
◆調査手法:インターネット調査
◆調査期間:2023年11月6日〜9日
◆対象者条件:全国の15歳~49歳の男女かつ対象アプリで週1回以上動画を視聴している人
(対象アプリ:YouTube、Instagram、TikTok、X(Twitter)、LINE)
◆サンプル数:スクリーニング調査10091名、本調査4426名(男女別・5歳刻みで300サンプルずつ割付)

◆出典元:ADKマーケティング・ソリューションズ、ショート(縦型短尺)動画に関する調査結果を発表(株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ)

利用率の高いYouTubeショートやInstagramリール

ショート動画サービス別の利用率では、YouTubeショートやInstagramリールがTikTokを上回っている状況が明らかとなった。

多くの性年齢でYouTubeショートの利用率が首位だが、15歳~29歳ではInstagramリールの利用率の方が高い傾向にある。YouTubeショートやInstagramリールは、TikTokと比較すると後発サービスだが、YouTubeやInstagramそのものは先行して支持基盤があったため、ショート動画機能に限定してもTikTokより多くの利用者が存在していると推察される。

TikTok利用者の過半数は、TikTokを「ほぼ毎日」視聴している。その割合は、YouTubeショートやInstagramリールと比較して高く、習慣的に視聴されている状況がうかがえる。

TikTokの視聴頻度が高く視聴時間が長いということは、プラットフォームとしてのリーチが限定的だとしても、広告配信および最適化の機会が豊富にあると言い換えられるだろう。

プラットフォームによって視聴ジャンルが異なる

YouTubeショートでは「アニメ」や「ゲーム」、Instagramリールは「ファッション」や「料理」などの動画が、他のプラットフォームと比較してよく視聴されている。

これには利用者の性年齢や興味が反映されていると考えられるが、視聴したい内容によってプラットフォームが使い分けられている可能性も考慮すべきだろう。また、TikTokでは視聴頻度が高く視聴時間が長いこともあり、幅広いカテゴリーの動画が視聴されている。

ショート動画の視聴理由やイメージについては「若い人向け」「トレンド情報を入手しやすい」などの項目は、TikTokが突出。

Instagramリールは「トレンド情報を入手しやすい」の評価がTikTokと同等に高く、「おしゃれな動画が多い」の評価は他のサービスよりも高くなっている。

広告評価の高いショート動画

広告については「つい見てしまう」「印象に残る」などのポジティブな項目の多くで、TikTokやInstagramリールは高く評価されている。

広告接触後の行動についても、TikTokやInstagramリールは「広告の商品について話した」「購入した」といった経験につながっている傾向が強いことがうかがえる。

本調査では、TikTokは配信される広告を含めて消費者から高く評価されていることが明らかになったといえるだろう。

ただし、利用率はYouTubeショートやInstagramリールの方がTikTokより高く、また視聴ジャンルなどでそれぞれに強みがある。そのため、キャンペーンの目的に応じて適切なプラットフォームを選択すべきだろう。高い広告効果を期待する場合、ショート動画と一括りにすることなく、ターゲット層に応じたプラットフォーム選定が重要となる。本調査を参考に、ショート動画を通じた訴求を検討してみてはいかがだろうか。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事