日本郵便とセイノー、幹線輸送の共同運行トライアル実施

ECのミカタ編集部

日本郵便グループとセイノーグループとの 幹線輸送の共同運行トライアル実施に関するお知らせ

日本郵便株式会社、日本郵便輸送株式会社およびJPロジスティクス株式会社(以下:日本郵便グループ)は、セイノーホールディングス株式会社(以下:セイノー)、西濃運輸株式会社(以下:西濃運輸)およびセイノーの輸送ネットワークを担うグループ会社(以下:セイノーグループ)との間で、物流業界が抱える課題解決の一環として、幹線輸送の共同運行トライアルを実施した。

輸送効率を高めるためのトライアルを2024年2月から3月に掛けて実施

日本郵便グループとセイノーグループは、幹線輸送(顧客から荷物を預かる集荷側の拠点から配達側の拠点への長距離輸送)の輸送効率を高めるため、以下の内容を実施した。

◆トライアルの内容
▷隣接する拠点を活用した荷物の積み合わせ
▷自社内で積載調整を行っていた荷物の融通
▷積載率の下がる土日の荷物の集約など

◆トライアルの区間(対象会社)
以下の区間において、2024年2月から3月に掛けて実施した。
▷東京~大阪・滋賀(西濃運輸、JPロジスティクス)
▷東京~名古屋(西濃運輸、JPロジスティクス)
▷神奈川~栃木(西濃運輸、日本郵便輸送)
▷埼玉~福島・宮城(西濃運輸、日本郵便輸送)
▷大阪~徳島(四国西濃運輸、日本郵便輸送)

◆幹線輸送の共同運行イメージ

※画像元:日本郵便グループとセイノーグループとの 幹線輸送の共同運行トライアル実施に関するお知らせ (日本郵便株式会社 他)

配送日数を変更することなく、トラック台数の削減が期待

物流業界は、トラック運転手の時間外労働の是正に伴い輸送力が不足する2024年問題や、少子高齢化による一層の人手不足など、深刻化するさまざまな課題に直面しており、大きな変革を迫られている。

これらの物流課題の解決に向けては、企業の垣根を超えた取り組みが重要であるとの共通認識の下、日本郵便グループとセイノーグループは、幹線輸送の共同運行トライアルを実施するに至った。

本トライアルを通じた共同運行の結果、既存の配送日数を変更することなく、トラック台数を削減するなどの効果が期待できることを確認。日本郵便グループおよびセイノーグループは本トライアルから得た学びを活かし、幹線輸送における共同運行の可能性を追求するとしている。

いよいよ目前に迫った2024年4月。持続可能な物流環境実現には各社、業界、そして消費者の行動も重要になる。時間外労働の是正が本格的にスタートしてからどのような変化が起き、対策がどのように働くのかに注目が集まるだろう。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事