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ネットショップの売上をアップさせる方法5選!コツや事例も紹介
ネットショップを運営するなら、売上アップを目指したいですよね。しかし、具体的な施策がわからず、運営に苦戦している方も多いのではないでしょうか。
今回は、ネットショップの売上をアップさせる方法や、ネットショップで買ってもらうためのコツなどを紹介します。
実際にネットショップの売上がアップしたケースについても解説するので、参考にしてください。
ネットショップの売上は「上げること」だけが重要?
ネットショップの運営において、売上は大切な要素です。しかし「成功」を目指すのなら、ほかの指標にも目を向ける必要があります。
とくに重要なのは、利益率です。
利益率とは、収益のなかでどれくらいの利益があるかを表す割合のことです。収益からかかったコストを引いたものが利益です。利益率は次の計算式で求められます。
利益率=利益÷収益×100
次に挙げるとおり、ネットショップ運営にはさまざまなコストがかかります。
- 商品の仕入れ・製造コスト
- 商品の送料
- ECモールへの出店手数料や販売手数料
- 電子決済やクレジットカードの決済手数料
- 人件費
- 在庫管理
- 広告費
売上を増やしても、運営にかかるコストが多ければ利益率が低くなり、ネットショップの継続は難しくなります。
また、売上規模が上がったり扱う商品が増えたりすると、仕入れから発送、購入後のフォロー、在庫管理などを自社のみで完結させるのは難しくなります。(ECサイト運営についての悩みは、運営代行会社やECコンサルに相談すると解決策が見えてきます。)
この記事では「売上アップ」について詳しく解説しますが、効率よく利益を生むことができる売上をアップさせることが重要であるという前提を理解しましょう。
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ネットショップの平均的な売上規模について
ネットショップの100店舗にとったアンケート調査では、平均月商30万以下が50%、31~100万円が30%、100万円以上が10%です。
また、月商10万円以下のショップが33%と、多くのショップで売上の平均が低いことがわかりました。また、ネットショップの売上平均は、個人事業主の場合はさらに低いといわれています。
ネットショップ運営や売上アップには、実店舗以上のノウハウが必要です。安易な気持ちでネットショップを開業すると、売上を上げるのに苦戦してしまいます。
出典:ネットショップの運営実態アンケート集計|ECのミカタ
ネットショップの売上をアップさせる方法6選
ここからは、オンラインショップの売上をアップさせる方法を紹介します。できる範囲から取り入れてみてください。
WEB広告を出稿する
WEB広告の出稿は、短期間での集客や売上アップにつながります。WEB広告の代表例は、次のとおりです。
広告の種類 | 概要 |
---|---|
リスティング広告 | 検索エンジンの検索結果に表示される広告。購入意欲が高い利用者に配信されやすい。 |
ディスプレイ広告 | WEBサイトに表示される画像広告。バナー広告と呼ばれることもある。利用者の目につくところに広告が出てくる。 |
SNS広告 | SNSに表示される広告。シェアで拡散される可能性がある。 |
運用ノウハウが必要ですが、ネット通販において即効性が高い売上アップの方法です。
アフィリエイトを活用する
アフィリエイトは、第三者に商品を紹介してもらい、売上の一部などを対価として支払う施策です。
ブログやSNSを運営する外部の専門家の力を使うことで、自社運用では得られない成果を期待できます。まれにトレンドを作り出すほどの影響力を持つアフィリエイターもいるので、商材との相性次第では非常に有効です。
自社のSNSアカウントを運用する
ECサイトへの流入率を上げるためには、SNS運用が欠かせません。
SNSによって利用者の年齢層や目的が異なるため、自社のターゲット層や商品の特徴に合わせたSNSを選択し運用しましょう。
多くの人の目に留まるには、商品を利用するコツやお役立ち情報など、利用者が知りたい情報を発信する必要があります。毎日たくさんの情報が発信されているSNSでは、ほかの投稿に埋もれてしまわないように工夫しましょう。
SEO対策をおこなう
サイトのSEO対策をおこなうことも、オンラインショップのアクセス数を増やし、売上アップにつながります。
SEO対策とは、検索エンジンで利用者が検索したときに、自社のサイトが上位に表示されることを目指すことです。
検索上位に表示される記事を作成するには一定のスキルが必要ですし、成果が出るまで数カ月ほど時間はかかります。しかし、広告費をかけずともアクセスアップにつながるため、中長期の施策として有用です。
購入単価アップを目指す
ネット通販で売上を伸ばすためには、購入単価を上げる工夫を取り入れましょう。購入単価を上げるためには、以下の方法があります。
- まとめ買いをすすめる
- より単価の高い商品の購入をうながす(アップセル)
- 関連商品との同時購入を提案する(クロスセル)
- 松竹梅の法則を活用する
- 送料無料ラインを取り入れる
松竹梅の法則とは「3つの価格を設定すると、多くの人が真ん中の価格を選ぶ」という心理を活用したものです。自社の最も売りたい商品を「竹」に設定すると、購入単価が上がりやすくなります。
リピーターを増やす
リピーターを増やすことで、広告費を抑えながらの売上増加が望めます。リピーターを増やす工夫の例は、次のとおりです。
- リピート購入で使えるクーポンを付与する
- 定期的な新商品やユーザーの声に応えたサービスを取り入れる
- 複数の決済方法を用意する
- 口コミを書いてもらうためのキャンペーンをおこなう
売上の8割はリピーターの購入で構成されているといわれているので、購入後のフォローを手厚くすることで売上アップにつながります。
【Tips】ネットショップで売れる・買ってもらうためのコツ5選
これまでは、長期的にみた売上アップの方法を紹介しましたが「今すぐに結果につながることを知りたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
ここからは、ネットショップで売れるコツを解説します。
快適に買い物ができるサイトデザインや導線を意識する
快適に買い物ができるサイトデザインや導線を構築することで、利用者がサイトに長く滞在するようになり、ネットショップで買ってもらえる確率が上がります。
サイトの動作が重かったり、情報量が多くて目的の商品が見つからなかったりすると、利用者はほかのネットショップで似た商品を購入するでしょう。
オンラインショップで売れるには、ECサイトのデザインを凝るよりも、見やすさや使いやすさを意識すべきです。
サイトの離脱率を下げられるように、利用者の目線に立ったサイトデザインや導線を構築しましょう。
商品の内容がよくわかる写真を掲載する
商品の写真をこだわることで、利用者の心をつかみ、売上アップにつながりやすくなります。
ネットショップで買ってもらうには、商品の魅力が十分に伝わる写真を用意する必要があります。実際に商品を手に取れない分、商品全体の写真だけでなく実際に使用している場面の写真なども用意すると、利用者の安心につながります。
たとえばアパレルブランドの場合、商品の色合いや質感が正確に伝わるように、ライティングやコーディネートにこだわるとよいでしょう。
充実した商品情報を掲載する
商品情報を充実させることで、利用者の疑問が解消されやすく、売上アップにつながります。
商品のサイズや素材、発送方法、発送までの日数など、利用者が知りたい情報が記載されていれば安心感につながります。
よくある質問をまとめたページがあると、購入意欲が高いうちに商品を買ってもらいやすくなるため、あらかじめ用意しておくとよいでしょう。
幅広い決済方法を導入する
利用者が普段使う決済方法が導入されていると、商品を購入するハードルが下がるため、売上アップにつながります。
商品をショッピングカートに入れるところまで進んでも、決済情報の入力が煩雑だったり、日頃利用している決済手段がなかったりすると、カートに商品が残ったままサイトから離脱してしまう「カゴ落ち」が発生します。
一般的なカゴ落ち率は約70%といわれ、多くのネットショップが売上アップの機会を逃しているのです。
クレジットカード決済をはじめ、コンビニ決済や代引き、電子マネーなど幅広い決済方法を導入して、カゴ落ち率を下げて売上につなげましょう。
口コミを増やす
多くの利用者がネットショップでの買い物のときに参考にする口コミを充実させると、商品購入の後押しになります。
オンラインショップでは実際に商品を手に取れない分、購入者の率直な意見が重要視されます。また、口コミがたくさん掲載されていると、商品やショップへの信頼度が高まるのです。
高評価の口コミだけでなく、低評価の口コミがついたとしても、謝罪や改善策を提示するなど真摯に対応することで、安心して買い物してもらえるようになります。
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【事例】ネットショップの売上がアップしたケース
ネットショップで売上を伸ばした店舗は、どのような施策をおこなったのでしょうか。
ここからは、ネットショップの成功事例をみていきましょう。
1つ目は、楽天に出店した海外食材を扱うネットショップのケースです。10年以上売上が伸び悩んでいましたが、無駄な広告費をカットするなどの対策をおこなったところ、10年目にして初の月商1,000万円を達成しました。
2つ目は、アパレルショップのケースです。今まで活用していた自社ECサイトがスマホ閲覧に向いておらず、売上が伸び悩んでいました。そこで、サイト更新自動化ツールを実装したところ、サイト閲覧数の増加とともに人件費も削減でき、利益率が高まりました。
3つ目も、アパレルショップのケースです。元々実店舗を運営していましたが、自社ECサイトを立ち上げました。SNSマーケティングに力を入れ、ビジュアルに特化した写真の掲載や、クオリティの高い商品ページの作成で、ユーザーの関心を獲得し、売上が上がりました。
SNSマーケティングや広告、商品写真などで顧客の関心を引きつつも、無駄な広告費や人件費を削減するなどのコストカットも取り入れた結果、売上や利益率の向上につながったケースが多くみられます。
ネットショップの売上アップなら、ECコンサルや運営代行の活用もおすすめ◎
ネットショップでは、売上を上げることばかりに注力していては、運営が苦しくなります。
運営にはさまざまなコストがかかるため、実際の利益率が低いまま伸び悩んでいる店舗も多いのです。
ネットショップで利益率を上げたいとき、売上を上げる取り組みと無駄なコストのカットが効果的です。
売上を上げるためには、利用者の目に留まる工夫や、顧客満足度の向上につながるサイト導線や決済手段、購入後のフォローを取り入れましょう。
また、自社のネットショップにおけるコスト面の課題点を洗い出して対策を打った結果、売上が飛躍的に伸びたケースも多くみられます。
ネット運営の課題点の洗い出しや適切な施策をおこなうために、EC運営代行やコンサルティングの委託を検討しましょう。
ECのミカタでは、ECサイトに特化したメディアを運営する専門コンシェルジュが、ヒアリングをもとに最適な運営代行会社をご紹介します。
コンシェルジュへの相談や、運営代行会社の紹介は無料ですので、ネットショップの売上を上げたい方は、ぜひ相談してくださいね。