Metaが次世代大規模言語モデル「Meta Llama 3」を発表 アメリカを含む10数カ国において提供開始
Metaは2024年4月19日(米国時間)、最先端のオープンソースの次世代大規模言語モデル「Meta Llama 3」を発表した。
無料で使用できる最も賢いAIアシスタント
「Meta Llama 3」は幅広いユースケースをサポートできる8Bと70Bのパラメータを保有。事前学習済みであり、インストラクションファインチューニング(※1)された言語モデルを特徴としている。
最新のMeta AI(※2)は、無料で使用できるAIアシスタントであり、Metaが提供するプラットフォームのフィード、チャット、検索などで、アプリを離れることなく使用可能。主な特徴は以下の通りだ。
◆Web検索を代行
外食時のレストランを紹介してもらう、週末の外出計画を提案してもらう、勉強の解説をしてもらうといった幅広い検索に対応。
◆いつものアプリを統合
Facebook、Instagram、WhatsApp、Messengerの検索でも利用可能。アプリを切り替えることなく、リアルタイムの情報にウェブ全体からアクセスできる。
◆画像生成を7倍高速化
Meta AIのImagine機能を活用することで、リアルタイムでテキストから画像を作成。生成される画像はより鮮明で高品質になり、画像にテキストを追加する機能も向上した。
※1:ユーザの指示に沿った出力を生成することを目的とした,事前学習モデルのファインチューニング手法
※2:2024年4月現在、日本での利用不可
※画像元:Meta Llama 3の紹介:これまでで最も高性能でオープンな大規模言語モデル(Meta)
数週間以内にさらなる発表が予定される
Metaは、オープンなAIエコシステムの持続的な成長と発展に注力し続けており、今後さらに多くのプラットフォームが登場する計画を持っている。
今回発表された「Meta Llama 3」で構築されたMeta AIは、世界有数のAIアシスタントとなる。Facebook、Instagram、WhatsApp、MessengerでMeta AIを使い、用事を片付けたり、学んだり、創造したりと多様な利用方法に対応するだろう。
現在はアメリカ以外にオーストラリア、カナダ、ガーナ、ジャマイカ、マラウイ、ニュージーランド、ナイジェリア、パキスタン、シンガポール、南アフリカ共和国、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエといった10数カ国で英語版のMeta AIを展開し提供を開始する。
米国では「Ray-Ban Meta スマートグラス」でも利用可能であり、今後は「Meta Quest」にも搭載される予定としている。数週間以内にさらなる発表が予定されている「Meta AI」の動向、発展に引き続き注目したい。