AWS、高機能な生成 AI アシスタント「Amazon Q」の一般提供を開始 ソフトウェア開発の迅速化と社内データ活用を支援
Amazon.com, Inc.関連会社である Amazon Web Services, Inc.(以下:AWS)は2024年4月30日(米国時間)、ソフトウェア開発の迅速化、社内データ活用を支援する最も高機能な生成AI アシスタント「Amazon Q」の一般提供開始を発表した。
複数の高度な生成AI機能を提供
「Amazon Q」は非常に精度の高いコード生成に加え、テストやデバッグ、複数ステップの計画や推論機能を備えており、開発者のリクエストに応じて生成されるコードの変換や新たなコードの実装が可能となる。また、以下のように特化された高度な生成AI機能も提供する。
◆最も精度の高いコーディングレコメンド機能
コードのサジェストやレコメンドをほぼリアルタイムに生成することで、開発者による迅速かつ安全な構築を支援。
◆Amazon Q Developer Agents
機能の実装、記録、コードのリファクタリング、ソフトウェアアップグレードの実行など、幅広いタスクを自律的に遂行。開発者はAmazon Qへアプリケーション機能を実装したいと伝えるだけで、エージェントが既存のアプリケーションコードを解析してステップごとの実装計画を生成する。
◆最高水準のセキュリティ脆弱性スキャンと修正機能
検出困難なクレデンシャルの意図しない公開やログインジェクションといった脆弱性についてコードをスキャン。ワンクリックで「Amazon Q」がアプリケーションコードに適した修正案を自動的に提案し、開発者は安心して修正を迅速に採用できる。
業務生産性の向上、80%以上に
AWSのAI・データ担当バイスプレジデントであるスワミ・シヴァスブラマニアン博士は、以下のようにコメントしている。
「Amazon Qは業界屈指の精度、高度なエージェント機能、最高水準のセキュリティにより、開発者の生産性を向上させ、ビジネスユーザーの意思決定を加速させる、今日最もすぐれた生成AIアシスタントです。(中略)初期の段階でも、Amazon Qによりお客様の従業員の業務生産性が80%以上も向上することが示されており、今後導入を予定している新機能により、これはさらに向上していくものと考えています」
また、今回AWSは社内データから生成AIアプリの構築が可能な強力な新機能「Amazon Q Apps」を発表。従業員は欲しいアプリについて自然言語で記述するだけで、求める業務を遂行するアプリを「Amazon Q Apps」が速やかに生成。簡単かつ効率的に日常業務を簡素化、自動化することが可能となる。
Amazon Q Businessは、4月30日より米国東部 (バージニア北部) および米国西部 (オレゴン) の各リージョンで一般提供されている(※1)。日本語への正式な対応については、AWS広報担当者によれば未定だとした。
※1 出典元:生成 AI を使用して従業員の生産性向上を支援する Amazon Q Business の一般提供開始(Amazon Web Services)