ECサイトの商品ページ作成時、9割以上が〇〇を活用? フルバランス調査

ECのミカタ編集部

ECサイトを構築するカートシステム全般を活用している企業の9割以上が、商品ページ作成時に「テンプレート」を活用 一方で、テンプレートでは「自社特有のカラーを出せない」など課題の声も

株式会社フルバランス(以下:フルバランス)は、自社のECサイト運用にECサイトを構築するカートシステム全般を活用している企業のWeb担当者を対象に「ECサイト運営に関する実態調査」を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査概要:ECサイト運営に関する実態調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2024年4月10日〜11日
◆有効回答:自社のECサイト運用にECサイトを構築するカートシステム全般を活用している企業のWeb担当者111名
◆出典元:株式会社フルバランス

人材不足やコスト削減からテンプレートを使用

「ECサイトの商品ページ作成方法」について、52.3%が「一部テンプレートをカスタマイズして作成」、40.5%が「テンプレートをそのまま活用」と回答。

その理由については、、「Webデザインやプログラミングの知識が不足している」61.2%、「サイト構築にかけるコストを削減したい」49.5%、「開発時間を短縮し、他の業務にリソースを割きたい」49.5%といった内容が上位にあげられた。

自社特有のカラーが出せない課題も

人材不足、コスト削減などの理由からテンプレートを活用する企業は多い一方、「テンプレートを活用する中で感じる課題」も存在する。

最も多い回答は「自社特有のカラーを出すこと」で58.3%、次いで「セキュリティへの不安」が42.7%、「競合他社との差別化」が40.8%と並んだ。

テンプレートの使用はユーザーにとっても他サイトとの区別がつきにくく、商品や企業の特性が伝わりにくいデメリットが考えられるだろう。

カスタマイズによるメリットは多い

一方、テンプレートをカスタマイズ、もしくはフルカスタマイズによるメリットについては「ユーザーのニーズに合わせた機能を提供」が52.4%、「デバイスごとのユーザビリティ」が47.6%、「マーケティング面での改善(SEO改善など)」が37.9%という回答が並んだ。

他にも「自社特徴を前面に出せる」「効率化」「販売増加」といったメリットもあげられており、テンプレートでは難しい問題解決に繋がっている事実が見受けられるだろう。

本調査ではECサイトの商品ページの作成方法、課題が明らかとなった。「テンプレート」の活用は人材不足、コスト削減に対応する選択肢ではあるが、差別化や特色の打ち出しといった面で課題があげられるだろう。

長期的な運用、売上増を目指すためにも、できる範囲でのカスタマイズを検討してみてはいかがだろうか。


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