生成AIのネットワーク向上へ GMOインターネットグループ、国内クラウド事業者のSpectrum-Xを採用

ECのミカタ編集部

GMOインターネットグループ、生成AI向けGPUクラウドサービスにNVIDIA Spectrum-Xを国内クラウド事業者として初採用

GMOインターネットグループ株式会社(以下:GMOインターネットグループ)は2024年6月11日、生成AI向けのGPUクラウドサービスに、NVIDIA Spectrum™-Xイーサネットネットワークプラットフォームを採用したことを公表した。

大規模言語モデル開発の時間、コスト削減

NVIDIA Spectrum™-Xイーサネットネットワークプラットフォームは、NVIDIA H200 Tensor コア GPU(以下、NVIDIA H200 GPU)」を採用した、2024年12月にリリース予定の生成AI向けのGPUクラウドサービスにて使用される。

NVIDIA Spectrum-Xは、AIワークロード専用に設計された世界初のイーサネットファブリック(※1)であり、生成AIネットワークパフォーマンスの飛躍的向上が期待される。

「NVIDIA H200 GPU」の国内最速提供に加え、Spectrum-Xの採用によって、顧客の大規模言語モデルの開発における期間短縮とコスト削減を実現するという。なお、NVIDIA Spectrum-Xの採用は、国内クラウド事業者として初となる(※2)。

※1:ネットワークデバイス間の高速かつ効率的なデータ転送を実現するために、スイッチ間の接続を最適化する技術
※2:2024年6月10日時点、NVIDIA調べ

日本のAI産業発展が期待

GMOインターネットグループはNVIDIA Spectrum-Xの導入背景について、以下のようにコメントしている。

「データセンター規模で運用され、ユニークなネットワーク特性を示す生成AIにおいては、従来のイーサネットネットワーキングはAIの高性能要求を満たすには不十分であり、NVIDIAはこれを解決するため、AI向けに最適化されたイーサネットファブリックを開発しました。Spectrum-Xは、生成AIインフラのネットワーク性能を飛躍的に向上させ、高速かつ安定したネットワーク環境が不可欠であることから採用に至りました」

今後は生成AI向けのGPUクラウドサービスの性能をさらに強化し、日本国内のAI産業を支援するとしている。新技術の積極導入によって、日本のAI産業発展、さらに社会全体の発展に貢献することが期待されるだろう。


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