味の素やニッスイなど冷凍食品大手5社、持続可能な物流体制に向けて共同取組の検討へ

ECのミカタ編集部

冷凍食品物流の持続的成長の確保に向けた5社協働取り組みの検討開始について

味の素冷凍食品株式会社、テーブルマーク株式会社、株式会社ニチレイ、株式会社ニッスイ、マルハニチロ株式会社は、今後の冷凍食品物流における効率的で安定的な物流体制の実現と、持続的成長への検討を協働で進めることになったことを公表した。

物流GX・DXを推進させる

今回の5社による協働は、一般社団法人日本冷凍食品協会が2023年12月25日に公表した「物流の適正化・生産性向上に向けた冷凍食品業界の自主行動計画」に従ったものである。

今回の当該5社は、個社同士の取り組み連携の中で全国各エリアでの共同物流を行ってきたが、今後はこれを基盤としながらも、5社によるあらたな協働検討体制により冷凍食品物流の更なる基盤強化を図る。

5社協働体制での主な検討内容は以下の通りとなる。

◆共同物流の拡大
共同保管・配送による積載率の向上と物流ネットワークの安定化

◆物流課題への対応
物流現場における生産性向上への協働の取り組み

◆物流GX・DXの推進
共通プラットフォームによるデータ共有・利活用

冷凍食品物流の成長を強化

深刻さが増していく物流業界の労働力不足への対応や、GHG排出量の削減といった環境保全への配慮など、物流全般に関する諸課題への速やかな対応が求められる中、冷凍食品物流においては、手荷役が多いといった特有の課題解決も迫られている。

こうした背景を受け、これからの冷凍食品物流の効率性を高めていくためには、個社単体での対策を進めることは重要と判断。今回、5社による新たな協働体制を通じて、既存の枠組みを超えた取り組みを推進しすることで、冷凍食品物流全体の生産性向上、持続的な成長の強化を目指すとした。

本取り組みが今後、業界標準化への促進に繋がることが考えられる。今後も伸長することが想定される冷凍食品市場を支えることが期待されるだろう。


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