味の素冷凍食品、物流課題を解消する新商品「おべんとPON™」とは?
味の素冷凍食品株式会社(以下味の素冷凍食品)は2024年7月3日、「おべんとPON™」シリーズを2024年8月11日より全国発売することを公表した。
トレイ不使用で省スペース保管が可能
「おべんとPON™」は、これまで冷凍食品売り場にはなかった業界初(※1)のスティック形状であるため、スペースを選ぶことなく利用できる。
パッケージサイズはトレイ品と比べて半分以下(※2)のため、冷凍庫がいっぱいでも空いているスキマに省スペースで保管、複数冷凍庫にストック可能だ。
トレイ不使用の製品なのでかさばらず、自然解凍可能なため手間もかからず、冷凍庫から取り出してそのままお弁当箱へ入れることができる。調理時にお箸やお皿も使わないことから、忙しい朝の洗い物を減らすことにも繋がるはずだ。
※1:味の素冷凍食品調べ
※2:味の素冷凍食品「レモンとバジルのチキン香り揚げ」比(トレイ使用品)
輸送の効率化と同時に環境負荷も低減
「物流2024問題」でもあげられている、法改正に伴う規制によって、人手不足や輸送費の上昇、輸送能力の低下といった様々な物流課題に対する一つの解決策として、「輸送の効率化」が求められている。
「おべんとPON™」は、トレイ使用品と比べて段ボールが小さく、1パレットあたりの積載率はトレイ品と比べて約200%(※2)と高いため、輸送効率の向上や倉庫スペースの効率的な利用にも繋がる上に、環境負荷の低減にも貢献するだろう。
◆トレイ品の1パレットあたりの積載量
▷1ケースの規格✕積載可能ケース数✕積載可能段数=(12袋✕2)✕8cs✕6段=1152pc
◆おべんとPON™の1パレットあたりの積載量
▷1ケースの規格✕積載可能ケース数✕積載可能段数=(24袋✕2)✕8cs✕6段=2304pc
※画像元:新スタイルのお弁当向け冷凍食品「おべんとPON™」新発売(味の素冷凍食品株式会社)
化粧箱に入った状態で段ボールに入っているので、流通現場において段ボールから出してそのまますぐに陳列可能。トレイ品に比べ陳列時間が大幅削減となり、流通現場での手間も大幅に削減することが期待される。
幅広い方面に気を配った画期的な商品
お弁当をつくる機会が増えたことで、お弁当向け冷凍食品市場は回復の一途を辿っている。一方、「冷凍庫収納時のスペース問題」「使用時のトレイ切り離し手間」「廃棄時のトレイゴミのかさばり」といった、お弁当向け冷凍食品に使用されている「トレイ」に多数の不満があることが判明したという(※1)。
冷凍食品の「おいしさ」や「楽しさ」の価値向上、「環境への配慮」の取り組みを強化している味の素冷凍食品は、こうした生活者の悩みの声に応えるため、これまでのお弁当向け冷凍食品の概念を覆す製品として「おべんとPON™」シリーズを開発した。
省スペース、洗い物やゴミの削減といった家庭での使用時の配慮に加えて、トレイ使用量削減を通じた環境配慮、さらに輸送効率向上による物流への対応など、幅広い方面に気を配った画期的な商品といえるだろう。2024年8月11日の発売以降、各方面における反響に注目、期待したい。