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Amazonで商品が売れるようにする方法は?商品のリサーチ方法や販促のコツも解説
Amazonは世界最大級のオンラインマーケットプレイスであり、日々多くのユーザーが商品を検索し、購入しています。EC事業者であれば、Amazonへの出品は当然に検討するでしょう。
とはいえ、ただ出品すればよいというわけではありません。本記事では、Amazonに出品した商品が売れずに伸び悩んでいる方に向け、Amazonで「売れる」ための具体的な方法を紹介します。
なお、この記事では2024年6月時点の情報を掲載しています。
そもそもAmazonでの販売は「売れる」?
Amazonは海外の顧客にもアプローチできるECプラットフォームで、180以上の国で3億人ものユーザーが利用しています。ニールセン デジタル株式会社が公表した2021年12月の月間レポートによれば、国内でのAmazonの視聴者数は4,729万人で、平均利用回数は39回です。
Amazonは商品の豊富さや価格、注文から商品が届くまでのスピード感、セールの頻度などを強みとして、多くの顧客に選ばれています。
加えて、レビューシステムやプライム会員向けの特典なども、購入を後押しする要因の1つ。こうしたAmazonの強みを生かしてECを運営をすることが、売れる店舗づくりでは重要になります。
参考:
Amazon出品サービス初心者ガイド|Amazon
ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる オンラインモールのサービス利用状況を発表|ニールセン デジタル株式会社
【集客編】Amazonで売れる方法
Amazonは利用者数が多い反面、出品者数も多く、競争率が高いことが懸念点です。まずは顧客に商品を見つけてもらう必要があるため、ここではAmazonで効率よく集客できる方法を紹介します。
商品のランキングを上げる
Amazonの顧客の75%は、Amazon内にある検索窓からキーワードを入力して商品を探しています。そのため、商品の検索順位を上げることが重要です。検索順位を上げるためには、Amazonにおいて商品が上位に表示されるよう最適化すること(Amazon SEO)が重要になります。
Amazon SEOとしては、下記の7つのステップが推奨されています。
- 商品が検索結果として表示されるであろうキーワードを調査
- 商品タイトルに重要なキーワードを含めて最適化する
- 商品説明に商品の機能や使用方法などの情報を充実させて最適化する
- 商品説明の箇条書き(商品仕様)に商品の特徴や強みを含めて最適化する
- 使用イメージがわくような商品画像を豊富に用意して最適化する
- 商品登録時に設定する検索キーワードに、商品に関連するキーワードを含めて最適化する
- ほかの商品と比較して最適な商品価格を設定する
参考:Amazon SEOとは?検索順位を上げるための商品ページ作成ガイド|Amazon
FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用する
スマホ情報サイト「Appliv TOPICS」が実施した調査では、Amazonで買い物をしたことがある方がAmazonの優れていると感じるポイントとして、「配送料」「配送方法」が上位でした。Amazonプライム会員なら配送料無料で、当日または翌日に届くお急ぎ便を無料で利用できるため、「注文したらすぐに届く」ことをメリットに感じてAmazonを利用する方が多いといえます。
お急ぎ便が利用できる商品にはAmazonプライムのアイコンがついており、出品者がこのアイコンを取得するには、FBAを利用する必要があります。上記の調査結果のように、Amazonの利用者はAmazonプライムアイコンがついた商品を選ぶ傾向があるため、FBAの手数料も加味しながら利用を検討しましょう。
なおFBAを利用すれば、Amazonの倉庫に商品を発送することで保管から配送、返品対応などを代行してもらえるため、自社で配送業務をおこなう手間も省けます。
参考:
Amazon・楽天市場の利用実態調査 女性は楽天派が多い 20代はAmazonを使う傾向 |Appliv TOPICS
[公式] Amazon出品サービスの配送方法|Amazon
Amazon広告を活用する
Amazon SEOも大切ですが、最短で多くの人の目に触れるには、広告を利用するのが最も効果的です。
Amazonでは、スポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告、スポンサーディスプレイ広告などの広告オプションが提供されています。広告を活用することで、検索結果や他の商品の詳細ページでの露出が増え、多くのターゲットに効率よくリーチできます。
短期間で集客できる代わりに広告費用が発生するため、費用対効果を意識しながら広告を出すタイミングや期間、入札額などを適切に調整することが必要です。
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【商品編】Amazonで売れる方法
Amazonで商品を売るためには、需要のある商品を出品しなければなりません。また、商品ページを訪れたユーザーに購入を促す工夫も大切です。Amazonで商品を売るために意識したいポイントを解説します。
売れる商品をAmazonの検索結果でリサーチする
Amazonで売れている商品は、検索結果から手軽にリサーチできます。出品を検討している商品に関するキーワードやカテゴリで検索をして、上位表示されている商品をチェックしましょう。「Amazonおすすめ」のバッジが付与されていたり、「過去1か月で◯点以上購入されました」と表記されていたりする商品は売れ筋商品のため、確認することをおすすめします。
もし出品商品の具体的な目処が立っていない場合は、ランキングページを見るのがおすすめです。「売れ筋ランキング」「新着ランキング」「人気度ランキング」などがあるうえ、総合だけでなくカテゴリー別の順位も見ることができるため、リアルタイムの動向を確認できます。
売れる商品をツールを使ってリサーチする
ビッグデータを活用した商品リサーチ分析ツール「セラースプライト」を利用して、商品の売上や販売個数、価格変動を確認するのもおすすめです。有料ですがいつでも無料試用ができるため、閲覧できるデータに制限があるものの十分に情報収集可能です。
具体的には、無料試用でもキーワード上位にランクインしている商品の販売数・売上金額や、競合商品がどんなキーワードで検索されて売上につながっているのかなどの予測数値を確認できます。そのため、対策すべきキーワードや販売計画が立てやすくなります。
参考:セラースプライト - 100万人のAmazon出品者が導入する商品セレクト・キーワードツール|SellerSprite
カートボックスを獲得する
Amazonでは、同じ商品を出品している場合に出店しているショップごとに商品ページが割り振られるのではなく、各出品者が同一の商品ページでカートを奪い合うようなシステム(相乗り出品)になっています。
ここで言う「カートボックスを獲得する」というのは、ユーザーが「カートに入れるボタン」を押したときにカートに入る商品であることを指します。すなわちカートに入れるボタンの販売元欄に表示されている出品者が、カートボックスを獲得している状態です。
ショッピングカートを獲得できるかどうかは、以下の条件から判断されます。
- 競争力のある価格設定か
- より早くお届けできる配送オプションや配送料無料が設定されているか
- アカウント健全性(注文不良率、キャンセル率、出荷遅延率など)に問題はないか
- 在庫を切らしていないか
【販促編】Amazonで売れる方法
Amazonで商品を売れるようにするための、効果的な販促方法を紹介します。
Amazon内セールの活用
Amazonでは、プライムデーやプライム感謝祭、Amazonブラックフライデーなどの大型セールに加えて、不定期のスマイルSALEや日々行われるタイムセールなど、さまざまなセールが開催されています。これらのセールに参加することで、特設ページに商品が掲載されたり、セールバッジが付与されて商品が目立つようになったりと、露出が増え、これまでリーチできなかった顧客と接点を持てるようになります。
セールへの出品には商品や出品者について条件があるほか、参加締切が設けられているため、事前に確認しておき日頃から準備を整えておきましょう。
SNSの活用
InstagramやXなどのSNSで商品をPRして、商品ページに誘導する方法もあります。特に、新商品の発売やイベント・割引などの開催と併わせて発信するのが効果的です。Amazon内部での集客はもちろん、外部からの集客ルートも作ることで認知度のアップ、アクセス数の増加を見込めます。
また、Amazonの商品ページだけでは伝えきれない情報の発信や、ユーザーと直接コミュニケーションが取れることもSNSの魅力です。商品やブランドに込めた思い、商品の使用方法などを詳しく紹介するなど、じょうずに活用しましょう。
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Amazonで売れない原因は?
Amazonで商品を出品しているが売上が伸び悩んでいる、自分でできる限りの対策はしているが実績が付いてこないといった場合の原因と対処法を紹介します。
新規出品者は購入してもらいにくい
顔の見えないオンラインショッピングの場合、信頼できる出品者であるかどうか判断するためにユーザーは特にレビューを参考にしています。
その点、新規出品者の場合はレビューがない、または少ないため、ユーザーが良し悪しを判断できません。怪しい出品者も少なからず存在していることから、新規出品者の商品は、ユーザーにとって購入のハードルが高くなってしまいます。
逆に言えば、新規出品者から抜け出すことがAmazonで商品を売るための第一歩となります。競合が多い場合はよりレビューが多い商品や出品者と比較されてしまう可能性が高まるため、まずはライバルの少ないジャンルで出品するのもおすすめです。
また、すぐに利益を出したいところですが、価格はできるだけ安く設定し、ユーザーが購入しやすい環境作りを第一とすることも大切です。
まずは商品を購入してもらい、販売実績をコツコツと築いていくしかありません。
商品レビューが少ない
新規出品者の商品でなくとも、上記の理由からレビューのない商品は売れづらい傾向があります。本当に画像どおりの商品なのか、説明されているとおりの機能が備わっているのかなど、多くのユーザーはレビューがない商品には不安を感じるものです。
そこで活用したいのが、Amazon Vine先取りプログラムです。このプログラムでは、Amazon Vineメンバーと呼ばれるユーザーに商品を無償で提供することで、レビューを投稿してもらうことができます。商品の登録料や無償提供する商品の原価、FBA手数料、販売手数料などの費用が発生しますが、確実にかつ質の高いレビューを獲得できるため、長い目で見たときの費用対効果は高いといえます。
ただし、大口出品者であることやブランド登録をしていることなどの条件がある点には注意が必要です。
Amazonで売れる方法は、専門家に相談するのもおすすめ
Amazonで商品を売るためには、集客施策や商品選定、販売するためのコツを把握したうえで、適切に施策をおこなうことが求められます。さまざまな要素がうまく組み合わさることで、Amazonでの販売を成功させることができるでしょう。
とはいえ、多くの要素を考慮して、戦略的な取組みのすべてを自社でおこなうのは難しい場合もあります。そのような場合には、専門家の助けを借りるのがおすすめです。専門家は市場のトレンドや最新のSEO対策、効果的な広告運用方法など、豊富な知識と経験を持っています。
ECのミカタでは、EC運営の専門家と企業をマッチングするサービスを提供しています。ご自身に合った専門家の助けを借りることで、より効率的に課題を解決し、売上を伸ばすことができるようになります。ぜひECのミカタを活用して、Amazonでの成功を目指してみてくださいね。