日常的なインターネットの利用環境は「スマホのみ」が最多 LINEヤフー調査

ECのミカタ編集部

【LINEヤフー】〈調査報告〉インターネットの利用環境 定点調査(2024年上期)

LINEヤフー株式会社(以下:LINEヤフー)は、2016年4月より半期に一度スマートフォン等でのインターネット利用に関する定点調査を実施している。2024年7月30日、2024年上期(4月)の調査結果が公表されたため、本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査地区:全国
◆標本抽出方法:住宅地図データベースから世帯を抽出し、個人を割り当て
◆調査方法:調査員による個別訪問留置調査
◆調査対象:15~79歳の男女
◆調査人数:合計1158サンプル(人口構成比に沿って抽出)
◆調査期間:2024年4月
◆出典元:インターネットの利用環境 定点調査(2024年上期)(LINEヤフー株式会社)

「スマホのみ」が55%と最多に

日常的なインターネットの利用環境は、15〜79歳全体で「スマホのみ」が55%と最多に。「スマホ+PC」は35%、「PCのみ」はわずか1%という結果となった。

PCと併用しているユーザーを合わせると、スマホ利用者は89%と大多数を占めることが分かるだろう。

「スマホのみ」のユーザーが増加傾向

直近3年間のインターネット利用者の推移を確認したところ、全体で「スマホのみ」のインターネット利用者が増加傾向にあることが判明。2021年10月(46%)と比較すると、2024年4月は9pt上昇の55%という結果になった。

男女別でみても、いずれも「スマホのみ」でのインターネット利用者が増加傾向にある。

また、男女を比較すると、特に女性において「スマホのみ」比率が高く、2024年4月は65%が「スマホのみ」を利用。男性の45%とは2割の差があることが判明した。女性において「スマホのみ」比率が高い傾向は、過去調査から継続しているようだ。

シニア層のインターネット利用率が増加

2024年4月の調査結果において、10代〜50代の「スマホ」の利用者は、前回調査同様95%以上の高水準となった。

60代以上のシニア層においては、直近3年間の「スマホ」でのインターネット利用者の増加傾向が顕著。2021年10月と2024年4月を比較すると、60代は9pt上昇の87%、70代は17pt上昇の59%と伸長した。今後もこうした傾向は続くことが考えられるだろう。

週1回以上の日常的なインターネット利用環境は、「スマホのみ」というユーザーが大多数を占める。EC事業者にはスマホでの閲覧を前提としたサイトデザインが一層求められるだろう。

また、シニア層がインターネットサービスに疎いというイメージは過去のものとなりつつある。本調査内容を参考に、今後の施策検討を進めて欲しい。


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