佐川GL、ヘルスケアの物流現場でマテハン導入により約37%の省人化を実現
佐川グローバルロジスティクス株式会社(以下:SGL)は2024年9月2日、SGLの物流センター「福岡営業所」内のキューサイ株式会社(以下:キューサイ)の物流現場において、最新のマテハン(※1)を導入したオペレーションを7月から開始したことを公表した。
※1:マテリアルハンドリングの略。物流業務を効率化・自動化するために使用する機械の総称。
EC注文、顧客満足度向上などの課題を解決
現在、物流業界では慢性的な労働力不足が続く一方で、多様化する取扱商材への対応や生産性向上による効率化が求められている。
またキューサイにおいては、年々増加するEC注文への迅速な対応と顧客満足度向上のためのサービス強化が課題となっていたという。
これらの課題を解決するために、SGLはこれまでの物流現場設計で培ったノウハウをもとに、「PaLS(※2)」と「マルチフリクションフィーダー(※3)」の2種類のマテハンを導入。これによって、従来人の手で行っていたチラシの投入、梱包、送り状の貼付といった作業を自動化することに成功した。
※2:Packing and Labeling System:自動封函機+送状貼付機、株式会社タクテック製
※3:DMT Solutions Japan株式会社製
※画像元:佐川グローバルロジスティクスがヘルスケアの物流現場でマテハン導入により約37%の省人化を実現(佐川グローバルロジスティクス株式会社)
省人化効果は約37%、処理能力は従来の6倍に向上
今回のマテハン導入にて省人化効果は約37%、処理能力は従来の6倍に向上し、生産性向上を実現することに成功した。
さらに処理能力の向上によって、キューサイのECサイトでの注文から配送までのリードタイムが短縮され、顧客満足度の向上にも繋がっている。
SGLは「物流課題の解決に向けこれからもさまざまなロボティクスの導入を進め、これまで蓄積したノウハウを活用することによる生産性の向上に加え、新たなソリューションを提案できるようDXを推進し、お客さまの経営課題に物流を通じて最適解を提案してまいります」とコメント。
人手不足といった課題解決には技術導入による対策が欠かせない。SGLの技術導入による物流現場の効率化は、今後もさらなる進展が期待される。