「楽天市場」が2025年のおせちトレンド予測を発表 Z世代向け「推しおせち」を人気出店店舗と開発も

ECのミカタ編集部

「楽天市場」、2025年のおせちトレンド予測を発表

楽天グループ株式会社(以下:楽天)が運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」は2024年9月5日、購買データや一般消費者へのアンケート調査をもとにした「『楽天市場』おせち2025トレンド予測」を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

カジュアル化するおせち

2024年のおせち商戦期間における「楽天市場」のおせちの流通総額は、2020年の同期比で約1.5倍(※1)に増加。最近では、従来の伝統的な和風おせちに加えて、洋風や中華、キャラクターをモチーフにしたおせちなど多様化や、カジュアル化の傾向もみられている。

こうした状況を背景に、「楽天市場」は2025トレンド予測として以下のおせちを発表した。

◆オードブルおせち
◆ハイブリッドおせち
◆ご当地おせち
◆Z世代向け「推しおせち」


以下でそれぞれの詳細を確認する。

※1:2020年8月18日~12月29日と2023年8月18日~12月29日における商品名に「おせち」を含む食品の流通総額を比較。

トレンド予測おせちの詳細

◆オードブルおせち
オードブルスタイルのおせちの流通総額が2020年から2023年で約1.8倍(※2)伸長。また、「楽天市場」でオードブルを販売する店舗は、盛り付けしやすいカップに入ったおせちの詰め合わせや、個包装タイプでユーザーのライフスタイルや好みに合わせて自由に選べるおせち商品を提案している。

※2:2020年1月1日〜12月31日と2023年1月1日~12月31日における「オードブル」および「おせち」のキーワードを含む商品の流通総額を比較。

◆ハイブリッドおせち
「楽天市場」では、組み合わせおせちの2023年の流通総額が2020年比で約3.2倍(※3)に拡大している。さらに、手作りおせちと組み合わせて楽しめる「単品おせち」の2023年の流通総額も2020年比で約1.3倍(※4)に伸長していることから、味の組み合わせや手作りとの組み合わせといった「ハイブリッドおせち」の注目が高まることが予想される。

※3:2020年1月1日~12月31日と2023年1月1日~12月31日における「和風」および「おせち」と、「洋風」「フレンチ」「中華」のいずれかのキーワードを含む商品の流通総額を比較。
※4:2020年1月1日~12月31日と2023年1月1日~12月31日における「栗きんとん」「数の子」「黒豆」「伊達巻」「かまぼこ」のいずれかのキーワードを含む商品の流通総額を比較。

※画像元:「楽天市場」、2025年のおせちトレンド予測を発表(楽天グループ株式会社)

◆ご当地おせち
地域特有のおせちの需要について尋ねたところ、3割以上の人が「食べたことがないが食べてみたい」と回答したことから、地域色のある「ご当地おせち」に対しても一定の関心があることがうかがえる。家族や親戚など大人数で集まる年末年始の楽しみ方として、コミュニケーションのきっかけにもつながる「ご当地おせち」に関心を持つ人が増えることが期待される。

◆Z世代向け「推しおせち」
楽天グルメ大賞「おせちセット部門」を累計14回受賞した実績をもつ人気店舗「博多久松」と共同開発。人気上位の16品目(※4)を詰め合わせ、数量限定で販売する。

※4:15歳~29歳の男女1000人を対象に、2024年7月に実施したインターネット調査「Z世代おせちアンケート」(調査機関:「Freeasy」アイブリッジ株式会社)

※画像元:「楽天市場」、2025年のおせちトレンド予測を発表(楽天グループ株式会社)

おせちの継続的な需要喚起を図る

2024年から2025年にかけて最大で9連休となる年末年始は、帰省して家族や親戚と大人数で過ごす機会が増えることが考えられる。

「楽天市場」では、この機会に特に若い世代に向けておせちの楽しみ方を提案するために、人気出店店舗「博多久松」とZ世代も楽しめるおせち「推しおせち」を共同開発。2024年9月4日より数量限定で販売することとなった。

Z世代はおせちで食べたい食材として「ローストビーフ」「いくらの醤油漬け」「ガトーショコラ」などを上位に挙げており、和洋問わず幅広い食材が好まれている傾向が見受けられる。需要に応えるおせち販売を通じて、おせちの継続的な需要喚起を図る狙いだ。

オードブル、ハイブリット、ご当地といったワードが挙げられたように、おせちは時代に合わせた内容へと変化しつつある。2025年に人気が集まる商品、そして今後の動向に引き続き注目したい。


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