昨年のAmazon「プライム感謝祭」、約70%が初回閲覧で購入していたことが明らかに ウブン調査
株式会社ウブン(以下:ウブン)は2024年10月8日、昨年10月14日〜15日に実施されたAmazon「プライム感謝祭」期間中のユーザー動向を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
約70%がプライム感謝祭当日に初回閲覧
プライム感謝祭で購入したユーザーの約70%は、プライム感謝祭当日に初回閲覧をしていることが判明した。
Amazonプライムデーの際には、事前閲覧と当日初回閲覧がほぼ同率であったが、プライム感謝祭では当日初回閲覧の割合が高い結果となった。また、Hard Line(家電・PC周辺機器等)では、他ジャンルと異なり、プライム感謝祭前に閲覧をした上で、プライム感謝祭期間で購入するユーザーが目立った。
※画像元:10/19(土)・20(日)Amazon「プライム感謝祭」!昨年の感謝祭ユーザー動向をウブンが調査(株式会社ウブン)
昨年は初めてのプライム感謝祭となったため、Amazonプライムデーと比べて認知度が低かったといえる。今回は2回目の開催で認知度が以前に比べ高まることが予想されるため、プライム感謝祭期間中の売上アップのためには、プライムデー同様にプライム感謝祭前にユーザーに商品ページを見てもらう施策を講じ、購入検討をしてもらうフェーズに持っていくことが重要となるだろう。
商品同士の回遊性を上げる施策が重要
プライムデー同様、プライム感謝祭期間中はページ回遊が増加することが判明。PV数が多いユーザーほど、商品理解・ブランド理解が進み、CVRが上がり購買しやすくなると考えられる。
特に、1回閲覧ユーザーに比べて3回閲覧ユーザーは、CVRが約2倍になる。このことからも、商品同士の回遊性を上げる施策が重要だといえるだろう。
プライム感謝祭期間におけるPV回数とユーザー割合をみると、全体の約半分は1回しか閲覧していないことも判明した。
CVR2倍となる目安の3回以上閲覧したユーザーは全体の10%程度。またHard Line(家電・PC周辺機器等)ではCVRを上げるために6回以上の閲覧が目安という結果も出ており、該当ユーザーは全体の3%程度存在したため、まだ売上増加の機会があると考えられるだろう。
Amazonビッグセールへの参加が重要
上図は、年間に何回セールで同じメーカーのものを購入をするかの割合を示したグラフである。Amazonでは、プライムデー・プライム感謝祭・ブラックフライデーの大きく3つのビッグセールを開催しているが、どのカテゴリにおいても年に複数回同じメーカーの商品を購入するユーザーは少ないことが見て取れるだろう。
毎回のビックセールで年に複数回購入しているユーザーはごくわずかであるため、Amazon出店メーカーとして、プライムデー・プライム感謝祭・ブラックフライデーのいずれか1回のみという参加は、大きな機会損失につながっている可能性がある。
ウブンはAmazon Marketing Cloud(以降:AMC)と、同社が開発運用するAmazon売上&広告レポートの自動化ツール「Ubun BASE」を連携したより精度の高いAmazonマーケティング支援を実施している。本調査はAMCを用いて各データを分析したものとなる。
2回目の実施となるプライム感謝祭に向けて、売上最大化を測るために、期間中も複数回商品ページを閲覧してもらうような施策を講じることが重要となる。昨年以上の成果を生み出すために、本調査内容を参考に今後の施策を検討してほしい。