ZOZO、計測業務効率化サービス「ZOZOMETRY」を正式ローンチ 採寸が必要な服の売上拡大・コスト削減に貢献

ECのミカタ編集部

事業者向け計測業務効率化サービス「ZOZOMETRY」を正式ローンチ

株式会社ZOZO(以下:ZOZO)は2024年10月15日、事業者の計測業務を効率化し採寸が必要な服の売上拡大・コスト削減に貢献する、事業者向け計測業務効率化サービス「ZOZOMETRY(ゾゾメトリー)」を正式ローンチした。

独自AIを用いて身体の計測数値を算出

「ZOZOMETRY(以下:本サービス)」は、3D計測用ボディースーツ「ZOZOSUIT」(※1)の計測テクノロジーを活用した事業者向けサービスであり、ZOZOSUITを着用しておこなう計測とZOZOSUITを使用しない計測の2種類の身体計測方法を提供する。

専用のスマートフォンアプリを使って身体をスキャンして高精度な3Dデータを生成し、独自AIを用いて身体の計測数値を算出。計測した身体データは管理ツールに自動的に連携され、一元管理が可能となっている。主なサービス内容は以下の通りだ。

◆ZOZOMETRY APP計測
▷提供ツール:計測アプリ、管理ツール
▷計測方法:身体のラインがわかる服を着用し、専用の計測アプリでスキャン
▷計測精度:平均誤差10mm以下(※2)
▷計測箇所:最大139箇所からカスタマイズ可能

◆ZOZOMETRY ZOZOSUIT+APP計測
▷提供ツール:ZOZOSUIT、計測アプリ、管理ツール
▷計測方法:ZOZOSUITを着用し、専用の計測アプリでスキャン
▷計測精度:平均誤差3.7mm以下(※3)
▷計測箇所:最大139箇所からカスタマイズ可能

※1:2020年10月に発表した3D計測用ボディースーツ「ZOZOSUIT2」は2022年4月に呼称を「ZOZOSUIT」へ変更。
※2:ZOZOが想定した特定の撮影環境下において、レーザースキャナーで取得した3DデータとAPP計測で生成した3Dデータとの表面差分測定結果の平均値より算出。
※3:ZOZOが想定した特定の撮影環境下において、レーザースキャナーで取得した3DデータとZOZOSUIT+APP計測で生成した3Dデータとの表面差分測定結果の平均値より算出

※画像元:事業者向け計測業務効率化サービス「ZOZOMETRY」を正式ローンチ(株式会社ZOZO)

フィットネスやゲーム、医療などへの提供も目指す

本サービスを利用することで、最大で身体の139箇所を約1分で高精度に計測することが可能となる。

また、利用開始にあたり、事業者は大きな設備投資やシステム開発が不要であり、アカウントの申込みだけで簡単に導入できる。

計測者に特別なトレーニングも不要であり、スマートフォンのカメラを用いて場所を選ばずにどこでも計測できるため、事業者の人手不足や計測者ごとの計測結果のばらつきを解消し、採寸が必要な服の売上拡大やコスト削減が期待できる。

※画像元:事業者向け計測業務効率化サービス「ZOZOMETRY」を正式ローンチ(株式会社ZOZO)

すでにオーダー服や衣料品の研究開発の分野で導入が決定しており、今後はフィットネスやゲーム、医療などのファッション以外の分野への提供も目指しているという。

ZOZOが今後の拡大方針の1つとして掲げる「テクノロジーの収益化」に、本サービスは大きく貢献することが期待される。アパレルECへの影響を含めて、今後の動向に注目したい。


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