矢野経済研究所がクレジットカードショッピング市場の実態を調査

クレジットカードショッピング市場に関する調査結果2014を発表

株式会社矢野経済研究所が国内の主要クレジットカード発行会社、スマートフォン決済ソリューション提供事業者を対象に2014年7月～12月の期間でクレジットカードショッピング市場の調査を実施し、2015年1月28日に『クレジットカードショッピング市場に関する調査結果2014』を発表した。

今回の調査で算出した「クレジットカードショッピング市場」は国内のクレジットカード会員が、国内外でクレジットカードを使用したショッピング取扱高をベースとしている。

市場規模は42兆円！将来的には63兆円に

調査結果では2013年度のクレジットカードショッピング市場規模は約42兆円という結果が出ている。前年度比では108.7％と大きく拡大した。こうした背景には、消費者のクレジットカードに対する抵抗感が下がったことや、EC市場での利用拡大がある。

調査による将来予測では、2018年度で約63兆円に達するとしている。これは2020年の東京オリンピックにむけたクレジットカード加盟店の裾野が広がることや、消費分野におけるキャッシュレス化の浸透が予想されるためである。

消費者のクレジットカード利用に対する抵抗感がさらに低減されることも、理由の1つだ。

EC市場での利用拡大にはタブレット端末の普及があった

EC市場での利用が拡大した背景にはスマートフォンむけのクレジットカード決済端末ソリューションを提供するビジネスが拡大していることが挙げられている。特に生命保険や損害保険の外交員、宅配便業者、飲食店などでのテーブル決済に需要が高まっていることが要因だ。

今後は中小企業や個人事業主の間でクレジットカード決済サービスの導入が増えていくと考えられている。