年末商戦での平均支出予定は13211円、購入予定のアイテムは? Shopify調査
Shopify Japan株式会社(以下:Shopify Japan)は2024年11月22日、2024年のブラックフライデー・サイバーマンデー(以下:BFCM)や年末商戦に関する意識調査の結果を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査対象国:9カ国(オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、英国、米国)
◆調査人数:18000人
◆出典元:2024年のブラックフライデー・サイバーマンデー(BFCM)や年末商戦に関する意識調査(Shopify Japan株式会社)
日本の消費者はBFCMで平均13211円の支出を予定
本調査によると、BFCMの割引キャンペーンを提供する企業が増加する中で、日本の消費者はBFCMの4日間の平均で13211円の支出を予定していることが明らかとなった。
支出傾向については世代別の傾向が見られ、18~24歳の若年層は昨年に比べて支出をやや増加させる意向を示しており、10%が「支出が増える」と回答した。
若年層の約半数(49%)は、年末までの買い物を11月末に終わらせる計画を立てており、割引を利用するために早めに動き出す傾向がうかがえる
一方、45~64歳の年齢層では、まとめ買いをしたり、年間を通して計画的に買い物を行う傾向があることが判明。BFCMや年末商戦での買い物を計画している人は平均22352円の支出を予定しており、BFCMや年末商戦での買い物を計画をしていない人でも平均7758円の買い物する予定と回答した。
購入予定はジャンルは食べ物・飲み物がトップ
日本での年末商戦での買い物ジャンルの中で、食べ物・飲み物を購入予定と回答した消費者は59%と最も多い割合を占めた。次にアパレル分野の42%、エレクトロニクス分野の22%、健康・美容分野20%と続く。
また、コロナ禍を経た現在、BFCMおよび年末商戦ではハイブリッドショッピングが大きな役割を果たす可能性が高い。
実際、51%と約半数の消費者が、少額の商品はオンラインで購入し、金額の大きい商品は実店舗で購入したいと回答。また30%がオンラインとオフラインの両方のチャネルを活用して年末商戦の買い物を計画していると回答するなど、OMOによる顧客体験の重要性が高まっている状況が見受けれる。
お得感に対するニーズは一層高まる
消費者が求める機能やテクノロジーに関しては、時間やお金の節約に役立つ実用的なツールが最も関心を集めている。
この1年間で最も利用されたツールは価格比較ツール(44%)であり、続いてリアルタイム注文追跡(17%)、モバイルアプリ(16%)が続いた。
空間コマース(4%)、チャットボット(4%)、バーチャルリアリティ・拡張現実(3%)などの機能の利用者はまだ少ないものの、18〜24歳の若年層では、これらの機能を利用する割合がそれぞれ10~11%ほどの割合を占め、新たな機能の利用も増加傾向にある。
今年は生活費の上昇が消費習慣に影響を与えており、45%の消費者が「自由支出を控えている」ことが判明。また62%が「購入前に価格を比較」すると回答しているほか、54%が「節約のためにセールで購入する」と回答している。
購入を決定する際に影響する要素としては、割引(54%)と送料無料(46%)が高い割合を占めていることから、お得感に対するニーズは一層高まっているといえるだろう。
いよいよ本格化する年末商戦へ向け、各事業者は本調査内容を参考に施策を検討してほしい。