多様化と使い分けが進むギフトの購入場所が明らかに ギフトモール調査

ECのミカタ編集部

〜2024年度版ギフトの購入場所調査 使い分け編〜 多様化と使い分けが進むギフトの購入場所。両親にギフトを贈るならECサイト、同性の友人にはソーシャルギフト、仕事の取引先ならギフト専門ECサイト

株式会社ギフトモール(以下:ギフトモール)が運営する「ギフトモール オンラインギフト総研」は2024年12月3日、1年間のギフト購入実態(オンライン、リアル店舗含む)調査の結果を公表した。

調査概要

◆実施時期:2024年6月18日〜20日
◆実施内容:インターネット上のパネルによる助成想起率調査
◆調査主体:株式会社ギフトモール オンラインギフト総研
◆調査対象:全国15歳〜59歳の男女
◆調査人数:2250名(年齢性別均等割り付け/2024年7月からの1年間にギフト購入経験がある人)
◆出典元:2024年度版ギフトの購入場所調査使い分け編(オンラインギフト総研調べ)

新しい贈り方が生まれ、贈り手の選択肢が増えた

ギフトの贈り方については、総合ECサイト・ギフト特化型ECサイトは共に1位が「手渡しで贈った」となり、2位は「郵送・宅配で贈った」、3位は「ソーシャルギフト(SNS等でURLを送信)で贈った」となった。

「郵送・宅配で贈った」はそれぞれ52.0%、47.1%となり、約半数の方がECサイトで購入し、受取人の自宅などに郵送して贈っていることが判明した。

また、ソーシャルギフトはサービスの特性上、100%が「ソーシャルギフト(SNS等でURLを送信)で贈った」と回答。ギフトの贈り方は手渡しが主流と考えられていたが、ECサイトやソーシャルギフトサービスの発展によって新しい贈り方が生まれ、贈り手の選択肢が増えたといえるだろう。

「グルメ・スイーツ」が最も多く購入される

全ての購入場所で最も多く購入されている商品のカテゴリは「グルメ・スイーツ」となり、シーン・相手問わず定番のギフトのカテゴリだということが明らかとなった。

その他、全体的な傾向として以下の内容があげられる。

◆総合ECサイトでは、幅広いカテゴリのギフトが総合的に購入されている。
◆ソーシャルギフトサービスでは、モノではなくオンラインで受取人が自由に使用することができるギフトが支持されている。
◆ギフト特化型ECサイトは、総合ECサイトとソーシャルギフトサービスの両方の特徴が混在する。

用途に合わせて適切な購入場所を選んで使い分けている

ギフトの単価については、総合ECサイトは2位「5001~10000円」、3位「10001円以上」と高単価も上位にランクインする一方、幅広い価格帯のギフトが購入されている様子が見受けられる。

ソーシャルギフトサービスは1位「1001~3000円」、3位「501~1000円」、5位「0~500円」と、気軽なギフトを贈るサービスとして支持されていることが単価の面からも明らかとなった。

ギフト特化型ECサイトは2位に「1001~3000円」が入っているなど、単価面においてもその他2サービスの要素を持っていることが分かるだろう。

消費者はギフトのシーンや贈る相手などに合わせて、適切な購入場所を選んで使い分けていることが推察される。

ソーシャルギフトの利用率の高まりを受けて、今後さらに「購入場所の多様化や使い分け」が進んでいくことが予想されるだろう。多様化する購入者の価値観や購入者が求めるギフトの変化に、ギフト供給者、販売者側が柔軟に適応していくことが、今後のギフト需要を捉える鍵となりそうだ。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事