クリスマスプレゼントの予算、6割超が「物価上昇の影響あり」 楽天インサイト調査
楽天インサイト株式会社(以下:楽天インサイト)は2024年12月10日、インターネットで実施した「クリスマスに関する調査」結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
調査エリア:全国
調査対象者:20歳~69歳の男女
回収サンプル数:1000
調査期間:2024年11月1日〜6日
調査実施機関:楽天インサイト株式会社
◆出典元:クリスマスに関する調査
(楽天インサイト株式会社)
66.7%が物価上昇の影響を受けると回答
「クリスマスプレゼントを贈る予定がある」と回答した人は233人を占め、それぞれにプレゼントの予算金額について昨年(2023年)と比べて変化がありそうかを聞いたところ、「昨年と同じくらいだと思う」が50.9%でトップとなった。
次いで「決まっていない・わからない」が23.8%、「昨年よりも予算ダウンすると思う」は9.5%となった。年代別でみると、「昨年よりも予算アップすると思う」(15.6%)と回答した人が最も多かったのは20代であった。
また、プレゼントの予算金額について「昨年と比べて変化がある」と回答した人に、2024年にモノやサービスが値上げしたことによる影響がありそうかを聞いたところ、「影響あり」計(「とても影響がある」(39.5%)と「やや影響がある」(27.2%)の合計)は66.7%で、昨年(60.5%)よりも約6ポイント高くなった。クリスマスプレゼントの選び方についても、物価上昇の影響が出ている様子が見受けられる。
「1万~2万円未満」の予算が最多
クリスマスプレゼントの予算について尋ねたところ、パートナーからもらうプレゼントの期待金額とパートナーへ贈りたいプレゼントの予算金額はどちらも「1万~2万円未満」が最も多く、もらいたいプレゼントの期待金額・あげたいプレゼントの予算金額共に同程度の結果となった。
昨年は、もらいたいプレゼントの期待金額・あげたいプレゼントの予算金額は共に「5000~1万円未満」と答えた人の割合が最多となっており、昨年よりもプレゼントの金額は「もらいたい」「あげたい」の双方で高くなる結果となった。
また、「もらいたいプレゼント」としては「アクセサリー」が14.6%と全世代でトップに。ついで「衣類」10.2%、「食品(お菓子・お酒など)」が8.3%と続く。一方、「なんでもいい」と答えた人の割合が30.2%と、昨年(36.5%)よりも6ポイント以上少なくなり、プレゼントに対するこだわりが増加したことがうかがえる。特に20代が16.1%と全体より約14ポイント低く、若年層のこだわりが強い傾向がみられた。
34.6%がモノよりも体験ギフトがうれしいと回答
旅行や食事などのアクティビティ体験をクリスマスギフトとして贈られた場合、どう思うかを聞いたところ、「物よりも嬉しい」という回答(「物をもらうよりも嬉しい」(17.7%)と「物をもらうよりもやや嬉しい」(16.9%)の合計)が34.6%を占めた。
また、「物の方が嬉しい」は(「物をもらう方が嬉しい」(12.6%)と「物をもらう方がやや嬉しい」(10.5%)の合計)は23.1%で、「物よりも嬉しい」の合計が11ポイント以上高い結果となった。
年代別では20代から40代の「物よりも嬉しい」計(20代:31.7%、30代:33.9%、40代:30.9%)が3割代前半であるのに対し、50代から60代(50代:37.1%、60代:38.8%)は3割代後半と、高年齢層の方が若年層よりもアクティビティ体験を求める傾向がみられた。
クリスマスは1年を通したイベントの中でも注目度が高く、幅広い商品需要が高まる期間だといえる。本調査では物価上昇の影響を受けつつも、質にこだわったプレゼントを送りたいと考えるユーザーが多いことが見受けられた。
いわゆる“コト消費”への注目度が高まりつつある状況において、消費者のプレゼント選定も変化することが想定される。本年のクリスマスギフトの動向を注視しつつ、今後のギフト市場への施策を検討したい。