東南アジアの越境EC、8割以上が「2023年より売上増加」と回答 Shopee Japan調査
ショッピージャパン株式会社(以下:ショッピージャパン)は2024年12月18日、東南アジアの越境ECの2024年総括・2025年の展望調査の結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2024年11月26日〜28日
◆有効回答:東南アジア向けの越境EC担当者518名
◆出典元:東南アジアの越境ECの2024年総括・2025年の展望調査(shopee)
80%以上の企業が前年より売上増加
「2024年の東南アジアEC市場において、お勤め先の売上は前年と比較してどのような結果でしたか」と質問したところ、「大きく増加した」が30.4%、「やや増加した」が50.8%と80%以上の企業が売上増加している様子が明らかとなった。
「大きく増加した」「やや増加した」と回答した方に、「売上増加の要因として当てはまるものを教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「効果的なプロモーション」が57.5%、「適切な価格設定」が40.6%、「在庫管理の最適化」が39.9%と上位に並んだ。
健康食品・サプリメントが最も売上好調
2024年に売上が好調だった商品カテゴリーについては、以下が上位にあげられた。
◆健康食品・サプリメント:38.2%
◆スキンケア・化粧品:33.2%
◆菓子・食品:31.9%
◆家電製品:23.2%
◆ベビー・マタニティー用品:22.8%
また、「2024年に実施したマーケティング施策のうち、最も効果が高かったものを教えてください」と質問したところ、「ECプラットフォーム内広告」が21.8%、「SNS広告」が21.6%、「インフルエンサーマーケティング」が14.3%という回答が並んだ。
環境に配慮した商品・物流の実現を重視
「2025年に東南アジアへ越境ECを実施する上で、特に重視したいと考える要素を教えてください」と質問したところ、「環境に配慮した商品・物流の実現」が41.3%でトップとなった。
続いて「AI・デジタル技術の積極活用」が40.2%、「物流・配送ネットワークの拡充」が38.0%と続く。
2025年に向け、健康食品やスキンケア製品などの需要拡大を予想する事業者が多く、的確な市場ニーズの把握が競争力向上の鍵となるだろう。
東南アジア市場での成功を目指す企業にとって、本調査結果は今後の戦略立案の指針となるはずだ。新興市場のダイナミズムを活かし、持続的な成長を目指していきたい。