メルカリ、事業者と連携し出品商品を買い取る 「買取リクエスト」を開始

ECのミカタ編集部

メルカリが「買取リクエスト」開始 事業者と連携し出品商品を買い取る

株式会社メルカリ(以下:メルカリ)は2024年12月19日より、事業者と連携して「メルカリ」に出品されている商品を買い取る「買取リクエスト」を開始した。

出品するだけで事業者が商品を査定

「買取リクエスト(以下:本サービス)」では、「メルカリ」で出品している商品に、メルカリから買取リクエストが届き、買取価格が提示される。

利用料は通常の個人顧客同士の取引と同様、出品者から10%の手数料が差し引かれる。買取価格はメルカリと提携する買取事業者によって査定される。

これまで「メルカリ」で売れ残ってしまった商品を買取事業者に出していた顧客も、「メルカリ」に出品するだけで、事業者に査定してもらうことができるため、出品を継続するかその買取価格ですぐに売却をするか選ぶことが可能になる。出品情報と実際の商品が変わらないことが確認できれば、オンライン査定時点の価格でそのまま買取がされるため、事前査定と実際の査定の差分が発生する心配もない。

通常の取引と同様の流れで発送可能

「買取リクエスト」の使い方は以下の通り。

◆出品中の商品に買取リクエストがあると、商品詳細画面に通知が届く。
◆依頼一覧ページでは、買取リクエスト金額が確認できる。
◆出品者は本人確認を行った後、買取リクエストを承諾。
◆通常の個人の顧客同士の取引と同様、出品者に商品を発送。
◆メルカリ側が商品を確認した後、買取が成立。
◆メルカリと出品者で評価を実施後、取引完了となり、出品者に売上金が入金される。

※画像元:事業者と連携して出品商品を買い取る 「買取リクエスト」を開始(株式会社メルカリ)

「にこスマ」と連携し買い取りを実施

同社の発表によれば、「メルカリ」CtoCマーケットプレイスとして比較的売れやすい特徴を持っているものの、その中でも一定数の売れ残りが発生していたという。売れ残った商品は「捨てる」か「タンスの肥やしにしている」人が全体の6割を占め(※1)、14.8%が「オフラインの買い取りやフリマに出す」といった行動を取っていた。

※1:「メルカリ」利用の顧客アンケート調査結果(対象人数:2362人、対象期間:2024年1月12日〜15日)

※画像元:事業者と連携して出品商品を買い取る 「買取リクエスト」を開始(株式会社メルカリ)

こうした状況を背景に、本サービスの開発・提供が実現した。売れ残りの売却に生じていた手間を削減させ、より利便性の高いプラットフォームへと進化したといえるだろう。

本サービスは第1弾パートナーとして株式会社大黒屋、および株式会社Belongが提供する「にこスマ」と連携。今後もさまざまなパートナーとの連携を拡大していくという。サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みとしても、今後の動向を追っていきたい。


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