フリマアプリ利用者の不安要因、トップは「返品トラブルのリスク」 ベルベットジャパン調査
ベルベットジャパン株式会社(以下:ベルベットジャパン)は2024年12月19日、フリマアプリを使ったことのある全国の男女を対象に実施した「フリマアプリの不安に関するアンケート調査」の結果を発表した。フリマアプリの利用が拡大する中、ユーザーはどのような不安やストレスを感じているのか? 本記事では公表された結果の一部を紹介する。
調査概要
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象:10代〜60代のフリマアプリを使ったことのある全国の男女
◆有効回答数: 363
◆調査実施日:2024年12月18日
◆出典元:フリマアプリの不安に関するアンケート調査(ベルベットジャパン株式会社)
7割以上が「個人間の取引」に対して不安を抱く
フリマアプリ利用時における「個人間取引」に対する不安度を調査した結果、全体の72.2%の利用者が「個人間の取引」に対して何らかの不安を感じていることが明らかになった。
内訳としては「とても不安を感じる」が13.2%、「ある程度不安を感じる」が59.0%を占めており、取引に対する懸念が多くの利用者に共通するものであることが示されている。
一方、「不安をあまり感じない」「全く不安を感じない」と回答した人の合計は27.8%に留まることから、フリマアプリの利用者は取引時に一定のリスクを前提として受け入れていると考えられるとベルベットジャパンは指摘した。
続いて、「フリマアプリ利用時の不安要因」について質問。回答は「返品トラブルのリスク(59.0%)」が最も多く、続いて「取引相手が個人であることによる責任やリスク(45.2%)」、「運営サポートの対応(29.8%)」が並び、これらが利用者にとって大きな不安要因となっていることがわかるだろう。
出品作業や取引プロセスに伴う手間が負担に
フリマアプリ利用者が出品時に最もストレスを感じるポイントについて調査した結果、出品作業や取引プロセスに伴う手間が、利用者にとって大きな負担であることが明らかになった。
最も多くの回答を集めたのは、「商品の型番や状態などの詳細情報の登録に手間がかかること」(16.5%)であり、出品作業の煩雑さが利用者の心理的負担になっていることがうかがえる。次いで「商品の写真撮影に手間がかかること(13.0%)」や「適正価格の設定が難しいこと(12.7%)」があげられ、商品登録に伴う基本的な作業がストレス要因の中心であることが示された。
トラブルや物理的な負担を回避したい
さらに「買取アプリ」についても調査したところ、魅力に感じるポイントとして「写真だけで商品登録が完了する手軽さ」が49.3%と、最も多く選ばれた。フリマアプリの出品作業で負担となる「商品の詳細情報の登録」や「写真撮影の手間」が大幅に軽減される点が支持されているといえるだろう。
続いて、「返品やすり替えの心配がない(35.5%)」や「梱包材の準備や送料負担の必要がない(33.9%)」などがあげられ、取引に伴うトラブルや物理的な負担を回避したいというユーザーのニーズが表れた。
本調査によって、フリマアプリの不安要因や出品時のストレス、そして新たな選択肢として注目される「買取アプリ」の魅力などが明らかに。フリマアプリにおいて、「個人間取引のリスク軽減」や「出品作業の効率化」を図りつつ利用者の安心感と利便性を満たすサービスの提供が、ますます求められていくだろう。