2024年に日本で最も利用されたインターネットサービスは? ニールセン デジタル調査

ECのミカタ編集部

TOPS OF 2024: DIGITAL IN JAPAN ニールセン2024年日本のインターネットサービス利用者数/利用時間ランキングを発表

ニールセン デジタル株式会社(以下:ニールセン デジタル)は2024年12月24日、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)のデータをもとに、今年の日本におけるトータルデジタルでのインターネットサービス利用ランキング「Tops of 2024: Digital in Japan」を発表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

「Google」「Yahoo Japan」「LINE」がトップ

2024年のデジタルサービスの利用動向としてPCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルのリーチと利用者数に着目すると、上位3サービスは昨年と同様「Google」「Yahoo Japan」「LINE」となった。

いずれも利用者数が8000万人を超え、人口の60%以上にリーチするサービスとなっていることが分かる。一方「Mercari」は3859万人が利用し、新たにTOP10に加わった。

※画像元:ニールセン2024年日本のインターネットサービス利用者数/利用時間ランキングを発表(ニールセン デジタル株式会社)

GRPでは「YouTube」が1位

トータルデジタルのGRP(※)や利用時間シェアに着目すると、リーチでは4位だった「YouTube」がGRPでは1位、利用時間シェアでも1位で37%を占め2位以降を大きく引き離す結果となった。

(※)GRPとは、Gross Rating Pointの略語で、延べ視聴率のこと

※画像元:ニールセン2024年日本のインターネットサービス利用者数/利用時間ランキングを発表(ニールセン デジタル株式会社)

※画像元:ニールセン2024年日本のインターネットサービス利用者数/利用時間ランキングを発表(ニールセン デジタル株式会社)

GRPでは「SmartNews」が9位、利用時間シェアでは昨年ランキング外だった「TikTok」が6位にランクインするなど、リーチTOP10にはランクインしていなかったサービスがGRPや利用時間シェアでは上位サービスに加わっている。

リーチだけでなくGRPや利用時間も考慮

同社のシニアアナリストであるコヴァリョヴァ・ソフィヤ氏は本調査について以下のようにコメントしている。

「各サービスの利用動向の変化は社会ニーズの変化を如実に反映しており、サービス提供者は消費者意識の深層を理解し、それに基づいたサービスの改善が求められています。また、効果的な消費者コミュニケーションを実現するためにもリーチだけでなく、GRPや利用時間の最新トレンドを的確に把握し、消費者の時間価値を重視したアプローチを展開することが、今後のデジタルマーケティング戦略の鍵となるでしょう」

2024年は、既存の大手サービスの利用状況においては大きな変化は見られなかったものの、消費者の時間価値を重視した新しいサービスやコンテンツの台頭が顕著になった。特に、動画のレコメンド機能の強化、SNSでの短編動画やショートドラマ、ECやモバイルオーダーでのユーザーエクスペリエンス向上など、各分野でトレンドの変化が確認されている。

各サービスのリーチだけでなくGRPや利用時間も考慮に入れ、キャンペーンの目的に合わせたプラットフォーム選定が求められるだろう。本調査を今後の施策検討に活かしてほしい。


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