EC購入の決め手は価格、口コミ、それとも? CCCMKホールディングス調査
CCCMKホールディングス株式会社は2025年1月21日、「EC利用に関する調査」の結果を公表した。全国のV会員約1800人を対象に行われた同調査から、ECの使用頻度やネット購入の決め手など一部内容を紹介する。
調査概要
◆調査地域:全国
◆調査対象者:男女16~69歳のV会員
◆調査期間:2024年12月3日~12月5日
◆有効回答数:1804サンプル
◆出典:EC利用に関する調査(CCCMKホールディングス株式会社)
「1カ月に1回」の利用が最多
今回の「EC利用に関する調査」(以下、本調査)ではまず、インターネットショッピングの利用頻度について質問。全体では「1カ月に1回」との回答が24.2%と最も多くなった。性年代別では、男性40代以下と女性40代で「1週間に1回以上」の利用が2割を超える。「利用したことはない」は全体で3.8%と、多くの人がインターネットショッピングの利用経験があることが明らかとなった。
ECと実店舗、どちらを利用? 商品・サービス別に調査
続いて「1年に1回以上インターネットショッピングを利用する」と回答した人を対象に、ECと実店舗での買い物のどちらを多く利用するかについて業種別に質問。「生鮮食品」「加工食品」は「すべて実店舗を利用」と「実店舗の方がインターネットショッピングの利用頻度よりも多い」の合計がいずれも8割を超え、実店舗利用派が多い結果となった。
一方、「旅行・交通チケット」と「金融商品」は「すべてインターネットショッピングを利用」「インターネットショッピングの方が実店舗の利用頻度よりも多い」の合計は各6割超となっている。
また、「家具・インテリア」「ファッション・ファッション雑貨」「贈答品・プレゼント」の3カテゴリでは実店舗利用派が多いものの「どちらも同じくらい」と答えた人が2割超という結果に。こうした結果から、消費者が商品やサービスによって購入方法を使い分けている実態がうかがえる。
価格と並ぶ「購入の決め手」は商品・サービスによって違い
インターネットショッピングでの「購入の決め手」を商品・サービス別に尋ねたところ、「価格」はどの商品・サービスでも2割以上を占める結果に。中でも「旅行・交通チケット」では51.4%と高い傾向を示している。
一方、「化粧品」では「口コミ・利用者の商品評価」が最も高く、「ファッション・ファッション雑貨」では「商品画像」が他の商品・サービスと比べて高いという結果に。CCCMKホールディングスでは「実物を試すことができない分、口コミや画像が購入時の判断材料として比重が高くなっているようだと考察している。
V会員を対象に、ECと実店舗それぞれの利用動向などを聞いた今回の調査。EC利用者は価格と合わせて「商品説明」「商品画像」「口コミ・利用者の商品評価」なども重視しており、商材ごとの傾向も明らかになった。販売側としては消費者ニーズに応える施策検討の参考にしていただきたい。