LINEヤフー、出店ストア向けに生成AI活用のチャットボットを提供
LINEヤフー株式会社(以下:LINEヤフー)が運営する「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークション」で、2025年1月22日、生成AIを活用して出店ストアからの問い合わせに回答するチャットボット「ストアクリエイターPro AIチャット」の提供が開始された。
ストア運営ツールの使い方をAIがチャットで回答
提供が始まった「ストアクリエイターPro AIチャット(以下、本機能)」は、「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークション」出店ストア向けの管理システム「ストアクリエイターPro」におけるストア運営ツール(ストアクリエイターPro・ストアエディタ)の使い方について、ツールマニュアルの情報をもとにAIが問い合わせに回答するもの(※1)。本機能はストア契約している全ストアを対象としており、利用方法は以下の通りとなる(※2)。
◆「ストアクリエイターPro」トップページにアクセスする。
◆画面右上の「質問をする」アイコンを押下する。
◆表示されたチャット画面にストア運営ツール(ストアクリエイターPro・ストアエディタ)の使い方について、問い合わせしたい内容を文章で入力し、「送信」を押下する。
◆「ストアクリエイターPro AIチャット」が問い合わせ内容に応じた回答を行う。
※1:キャンペーン情報や広告商品、イベント情報等に関する質問は現時点で対応していない
※2:「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークション」にストア契約をしていない場合は利用できない
※画像元:生成AIを活用し、出店ストアからの問い合わせに回答するチャットボット「ストアクリエイターPro AIチャット」を提供開始(LINEヤフー株式会社)
※画像はイメージ。生成AIにより出力される結果について、信頼性、正確性、完全性、有効性等は保証されない
「問い合わせ」に関する課題に対応
これまで「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークション」では、商品の登録方法やエラー発生時の解決方法など、運営にあたっての不明点が発生した場合、出店ストアからの問い合わせを受け付けるヘルプデスクを設けて、オペレーターがチャットや電話などで対応を行ってきた。
こうした中、日々寄せられる問い合わせ内容を分析したところ、約30%が「ツールマニュアル」や「よくある質問」ページを参照することで解決できることが判明したという。しかし、「ツールマニュアル」には様々なカテゴリーがあり、日々情報の拡充も行われているため、LINEヤフーでは「ストア側が探している情報にたどり着くまでに時間がかかる点が課題となっていた」と今回の開発背景を説明している。
問い合わせ件数の削減によりサポート品質の強化を目指す
本機能を活用することで、出店ストアは「ツールマニュアル」や「よくある質問」に記載されている内容を「ヘルプデスク」に問い合わせずに解決可能となる。
LINEヤフーでは問い合わせ件数の約30%削減を見込んでおり、「今後『ヘルプデスク』では、本機能で解決できない問い合わせに対してより早く回答するなど、サポート品質の強化を目指す」と、本機能がストア運営効率化への支援となることを示している。
同社では「今後も生成AIを活用した機能開発を行っていく」としている。「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークション」出店事業者の事業成長につながる、さらなる新機能の登場にも期待したい。