シニア世代の約半数がYouTube経由で商品購入経験あり オースタンス調査
株式会社オースタンス(以下:オースタンス)は、50歳以上の人口が日本の総人口の半数を超える2025年を迎えるにあたり、シニア世代を対象とした「YouTube活用実態と購買行動」に関する調査レポートを公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査方法:Webアンケート
◆調査対象:「趣味人倶楽部」45歳以上の会員
▷40代3.1% 50代16.1% 60代34.3%、70代35.5%、80代以上11.0%)
◆調査人数:490人
◆調査日:2025年1月17日~20日
◆出典:YouTube活用実態と購買行動(株式会社オースタンス)
シニア層の9割以上がYouTubeを利用
本調査によって、シニア層のYouTube利用率は約90%にのぼり、そのうち半数以上が「頻繁に利用」することが判明した。特に50代では98%、60代以上でも約70~80%がYouTubeを活用していると回答した。
視聴ジャンルの傾向としては、「日常系」や「趣味系」に人気が集まる。また、健康関連(運動、料理、医療系)も支持されており、女性は「料理系」男性は「趣味系」に関心が高いことが明らかとなった。
半数以上がYouTube経由での商品購入経験あり
購買行動について調査したところ、約50.8%がYouTube経由で商品を購入した経験があると回答。特に日用品や健康食品・サプリメントが人気ということがわかった。
購入経験のある商品ジャンルのランキングは以下の通り。
◆1位:日用品・生活用品
◆2位:健康食品・サプリメント
◆3位:趣味関連の教材
男女別に購買経験のある商品ジャンルを見てみると、男性は「趣味関連」、女性は「美容製品」が上位にランクインした。
シニア像は日々変化しつつある
全体で60%以上が「信頼するインフルエンサーによる紹介であれば購入または検討する」と回答。インフルエンサーによる商品紹介は、シニア層の購買行動に大きな影響を与えていることがうかがえる。
シニアDXラボ編集長は本調査結果を受け「50歳以上が人口の半数を占める現在、我々が捉えるべきシニア像も刻一刻と変化しています。デジタルリテラシーが高まる中で、ターゲットとなるシニア世代の生活や関心、日頃触れている情報への理解を深めることがますます重要です」とコメントした。
シニア世代への新たなアプローチとして、YouTube動画やインフルエンサーを活用するなど、従来のシニア像とは異なる手法も検討すべきだろう。