7割超が「ECサイトの不便を感じて購入を諦めた経験」 Recustomer調査

ECのミカタ編集部

実店舗とECサイトの使い分けに関する実態調査          消費者の88.4%がクロスユースを実施。「購入を諦める理由」も明らかに【アパレル・アクセサリー・コスメ】

Recustomer株式会社は20~40代の男女を対象に「”消費者の購買行動”に関する調査」を実施し、結果を公表した。実店舗とECサイトのクロスユースや、ECサイトでの購入を諦めた理由などを聞いた同調査から、一部の内容を紹介する。

調査概要

◆調査概要:購入後に関する消費者の行動調査
◆調査方法:インターネット調査
◆調査実施機関:Recustomer株式会社
◆調査期間:2025年2月10日〜3月10日
◆有効回答:112名
◆出典:実店舗とECサイトのクロスユースにおける“消費者の購買行動”に関する調査レポート(Recustomer株式会社)

ECで購入しない理由は「実物を見て判断したい」が最多

「普段、実店舗で購入したことがあるブランドを、ECサイトでも購入することはありますか?」(n=112名)と質問をしたところ、「よく購入する」が47.3%、「稀に購入する」が41.1%という回答となった。

88.4%の消費者がクロスユースをしており、一般化してきていることが判明した。

ECで購入しない理由は「実物を見て判断したい」が最多(58.3%)。購入する理由として、「店舗に行く時間がない」(50.5%)、「実物を見たことがある・過去に購入」(49.5%)が多くなった。

Recustomerは本結果について、「実物のイメージがしにくい商品は店舗で選ばれやすく、クロスユースには商品イメージを持たせることが重要だと考えられる」と分析。実店舗からECに販路を強化したい場合、サンプリングやお試しサービスなど「安心感のある購買体験」を提供することで、クロスユース促進につながるだろうとも。

半数以上がECサイトの不便が理由に購入を諦める

「ECサイトを訪れたものの、ECサイトが不便だと感じ購入を諦めたことがありますか?」と質問したところ、半数以上の消費者が「非常によるある(33.9%)」「稀にある(42.0%)」の合計で75.9%が、ECサイトの不便だと感じて購入を諦めた経験があることが明らかとなった。

同社は「EC上でのサービスを改善することで、クロスユース率の向上が期待できる」と示唆。クロスユースの経験があるユーザーがECサイトを使わないタイミングを深掘りすることで、LTVの向上が見込めるとした。

アパレル・アクセサリー商材を取り扱う事業者は、本調査内容を今後の施策立ての参考にしてほしい。


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