K-ブランドオフが「The Luxury Closet」に出品開始 中東の富裕層への販売を強化
コメ兵ホールディングスグループとして、ハイブランドのファッションアイテムの買取・販売などを行う株式会社K-ブランドオフ(以下、K-ブランドオフ)が、ドバイを拠点とするオンラインマーケットプレイス「The Luxury Closet」への出品を開始し、グローバル展開を加速させることを公表した。
高級リユース市場でグローバル展開を加速
ドバイを拠点に置く「The Luxury Closet」は、ハンドバッグ、時計、ジュエリー、衣類、アクセサリーなどの中古高級品の売買に特化したオンラインマーケットプレイスだ。
K-ブランドオフでは、同マーケットプレイスにおいて人気の高いエルメス、高級時計、宝飾品を中心に、中東の富裕層への販売を強化。「『The Luxury Closet』との連携は、互いの強みを掛け合わせるベストな選択。新たな顧客を獲得し、世界の高級リユース市場で確固たる地位を築くことを目指します」と、出店の狙いを説明している。
中東の富裕層にアプローチ
K-ブランドオフは中東市場について、「経済成長著しい中東では、富裕層による高級ブランド需要が拡大中。一方で、日本のリユース企業にとって、この魅力的な市場へのアプローチはまだ十分ではありませんでした」と分析する。
こうした状況を受け、同社は長年培った越境ECの知見、海外拠点運営の経験、そしてUAEフリーゾーン(※1)の関税メリットという好条件を最大限に活かし、ドバイを拠点とする「The Luxury Closet」への出品を決定した。
中東の富裕層に向けて、ラグジュアリーブランドのアイテムでアプローチするという今回の出店。「The Luxury Closet」がブランド品を扱う日本の事業者にとっての「伸びしろ」となるのか、今後の動向に注目したい。
※1:ドバイ政府が設けた外国からの投資誘致を目的とした特別経済区域。外資出資比率規制が緩和されているほか、法人税や輸出入税の免除・軽減、会社設立やビザ取得手続きの簡素化など、多岐にわたる優遇措置を受けられる