通販での「ないしょ」買い、全体の62.5%
JADMA「個人的な通販の楽しみ方」の実態調査を発表
「内緒買い」経験者は、全体の62.5%
主要会員企業145社の2014年の総売上高は1兆6016億5700万円と前年比0.1%増
2人に1人が家族などに秘密で通販を経験
日本通信販売協会(以下、JADMA)が2月19日発表した「個人的な通販の楽しみ方」の実態調査(全国の10~60代の男女1,000人を対象としたインターネット調査で、調査期間は2014年9月19~22日)によると、家族などの同居者に内緒で通販を利用する「内緒買い」経験者は、全体の62.5%に上ることがわかった。
「内緒買い」に続く、個人的な通販の楽しみ方については、全体の29.9%が「超大人買い」、10%が「ほろ酔い買い」、8.4%が家庭内の絶対個室「トイレ買い」と回答している。
内緒買いをもっとも多くしているのは、20代男性で80.7%。40~60代では他の世代より「ほろ酔い買い」の回答率が高かった。内緒買いの理由は、10~20代は「買ったものを知られるのが恥ずかしい」がトップ。30代以降は「家族や友人のプレゼント」「自分へのご褒美」が大半を占めた。30~60代の女性では「自分へのご褒美」が過半数に達している。「こっそり貯めたお金で購入しているから」という、ヘソクリ買いを理由にするのは、全体の約4人に1人という割合だった。
気になる内緒買いの内訳は、性別よって購入商品に違い見られ、男性が「本、CD・DVD、PC機器」などのインドア趣味系が多く、女性は「レディースファッション、ブランド雑貨、美容グッズ」が多かった。内緒買いの工夫は、10~20代の男女で「コンビニ受け取り」がトップ、30~60代の女性では「家族不在の時間指定配達」がトップとなっている。
JADMA主要会員企業の総売上高1.6兆円、平均受注件数9万件超
JADMAの売上高月次調査集計によると、主要会員企業145社の2014年(1~12月)の総売上高は1兆6016億5700万円。消費増税の導入に伴い、4月以降の買い控えなど例年とは異なる動きがあり、「衣料品」や「雑貨」の売れ行きに低迷期があったものの、通年とほぼ横ばいの前年比0.1%増という結果となった。なお、1社当たりの平均受注件数は、9万4788件(回答119社)となっている。
こうした調査結果をみると、世間の“節約”なぞ、どこ吹く風。ほぼ例年と変わらい消費傾向にある。節約を誓う家族でも、奥様は旦那様に内緒で、旦那様は奥様に内緒で、秘密のショッピングを楽しんでいるのだろうか。