女性ネットユーザーの約6割が「ハッシュタグ」を利用

ECのミカタ編集部

「女性SNSユーザーのハッシュタグ利用実態調査」の結果を発表
ハッシュタグ自体の認識率は全体の半数を超え、20代以下では約7割が認識
「ハッシュタグ起点型」の新たな検索スタイルが浸透しつつあると推測

急速に普及する「ハッシュタグ」の利用実態を調査

「ハッシュタグ」とは、SNS上でユーザー投稿のタグ(付箋)として用いられるハッシュマーク(#)が付いたキーワードのこと。「#fashion」「#ランチ」など日本語や英語のワードと組み合わせることで、投稿内容が何に関するコメントなのかを一言で表すことができる。同じハッシュタグごとに他ユーザーの投稿を一覧で表示することもできるため、特定の話題や同じ興味・関心を持つユーザーの投稿を効率よく閲覧することができる。
アライドアーキテクツ株式会社は、この近年急速に普及しているハッシュタグの利用実態について、SNSユーザー約4,500名を対象にアンケート調査を実施。2月24日、「女性SNSユーザーのハッシュタグ利用実態調査」(調査時期:2015年1月14日~1月25日)の結果を発表した。
まず、ハッシュタグが現在、どれだけのSNSユーザーに浸透しているのか。「これまでにSNS上でハッシュタグを使ったことがあるか」という質問に対して、全体の36%が「使ったことがある」と回答した。これに「知っているが使ったことはない」(18%)を加えると、ハッシュタグ自体の認識率は54%と半数を超える。さらに、20代以下に対象を絞ると、利用経験ありとの回答が約半数。認識率は約7割に達し、若年層ほど広く利用・認識されていることが分かった。
「ハッシュタグを利用する目的」では、「気になる商品や情報を検索するため」(62%)との回答が最多。2位は20代以下のみ「友達などが投稿しているハッシュタグに興味を持ちチェックをするため」(40%)だった。検索で最も多い商品カテゴリーは、全年代で「食品」(49%)がトップ。2位は「化粧品」(42%)だった。
「ハッシュタグで検索を行う理由」については、30代以上で「特に理由はない」が最も多かった一方、20代以下は「検索が簡単なため」(40%)がトップとなっており、情報入手手段として意識的に利用している実態が伺える。「今後、ハッシュタグを利用してSNS上で検索したい情報」を聞いたところ、全年代で「商品のクチコミ探し」(65%)が1位となった。

新たな検索スタイルとして「ハッシュタグ起点型」が浸透

今回の調査では、半数以上の女性SNSユーザーがすでにハッシュタグという存在を認識し、特に20代以下において手軽な検索手段として積極的に活用されている様子が明らかになった。しかしその一方で、現状ではハッシュタグのみでWEB上から商品の詳細情報を入手したり、商品を購入したりすることは難しい状況にあると考えられる。このことから、女性SNSユーザーの若年層においては、検索エンジンにキーワードを入力して情報を探し出すという、従来の検索行動の前に、まずはハッシュタグを活用してSNS上のクチコミ情報などを探る「ハッシュタグ起点型」の新たな検索スタイルが浸透しつつあるのではないかと推測できる。


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