comveyの新プロジェクトにサザビーリーグ、アダストリアが参画
リユース梱包「シェアバッグ®︎」を手掛ける株式会社comvey(コンベイ)は、同社の新プロジェクト「おもいをとどける。みんながよろこぶ。」に、株式会社サザビーリーグの特例子会社である株式会社サザビーリーグHRと、株式会社アダストリアの特例子会社である株式会社WeOur(以下、ウィーアー)が参画したことを公表した。
シェアバッグのクリーニング業務などを実施
comveyの新プロジェクト「おもいをとどける。みんながよろこぶ。」は、EC配送時のごみを最小化できるリユース梱包「シェアバッグ®︎」の回収後に行うクリーニング業務や入出荷検品業務を、サザビーリーグHR、ウィーアーと連携し、障がいを持つスタッフたちと共に実施するもの。
シェアバッグの普及によるEC利用者のストレス軽減や梱包ごみ・環境負荷削減に加えて、障がいの有無に関わらず多様な人材が活躍し、ユニバーサルなコミュニケーションが行なわれる社会の実現を目的としている。
3社が連携し「多様な人材が活躍できる場の創出」を目指す
本件に関する各社のコメントは以下の通り(一部を抜粋)。
◆株式会社サザビーリーグHR 代表取締役社長 陣内泰子氏
「この度のプロジェクト参画により、環境にやさしい配送方法をお客様に提供すると同時に、障がいのあるスタッフの新たな職域として、私たちサザビーリーグHRの仲間の業務活動の幅を広げ、多様性を認め合える社会づくりを、関わるみなさまと共に目指して参ります」
◆株式会社WeOur 代表取締役社長 高橋朗氏
「多様な人材が活躍し、またグループ全体のサステナビリティを推進する当社にとって、comveyさまが目指す循環型社会の実現に深く共感し、この度協業する運びとなりました。本プロジェクトは、お客さまがお買い物を通じて新しい選択肢を、弊社従業員にとっても新しい働き方の選択肢を、それぞれ提供できるチャレンジであり当社としても大いに期待しています」
株式会社comveyの代表取締役 梶田伸吾氏は「今後も当プロジェクトにご共感頂いた企業様と連携を進めながら、『みんながよろこぶ社会』の実現に向けた取り組みを推進して参ります」と述べる。
※画像元:誰もが活躍できる場を創出する新プロジェクト「おもいをとどける。みんながよろこぶ。」を2025年5月より開始。サザビーリーグ、アダストリアが参画(株式会社comvey)
働きがいや成長を実感してもらえる環境を整備
comveyによると、現在、国内では600社以上の特例子会社があり、障がい者雇用の割合は徐々に増えてきているものの、特例子会社で働く人は全体の障がい者就労者の10%未満にすぎないという(※1)。また、業務内容が自社グループ内に留まるケースや、業務量が限定的となってしまうケースも課題とされている。
そこで、同社の「シェアバッグ」サービス開始当初から協力関係にあるサザビーリーグおよびアダストリアがそれぞれcomveyと連携し、各特例子会社のスタッフ個々の可能性や成長意欲にフォーカスしながら、共にシェアバッグのクリーニング・検品・メンテナンス業務を実施することで、より働きがいや成長を実感してもらえる環境を整備していく方針だ。
また、comveyは今回のようなスタートアップと大手企業の特例子会社との連携事例が、今後社会に広まり、障がい者雇用の理解促進と包摂的な社会構築が推進されていくことを願っているとも。多様な人材が活躍できる社会の実現に向けた取り組みとして期待が寄せられる。
※1:厚生労働省 「令和6年 障害者雇用状況の集計結果」(令和6年12月20日)より