Amazon Ads、「Twitch」でのストリーマーとブランドの協業を促進する新ソリューションを発表
Amazon Adsは2025年5月30日、ブランドがストリーマー(配信者)と協業し、「Twitch」における訪問者へのリーチを容易にするソリューションセット「Twitch Creator Sponsorships(ツイッチクリエイタースポンサーシップ)」を開始した。
エンゲージメントを築くための効率的な方法を提供
「Twitch」はAmazonが提供するライブ配信サービス。Amason Adsの発表によれば、今回公表された新しいスポンサーシップソリューション「Twitch Creator Sponsorships」は、ストリーマーとそのコミュニティに対してブランドがエンゲージメントを築くためのより効率的で自然な方法を提供するもので、最短2週間での展開が可能になるという。
同社によると、このスポンサーソリューションには以下内容が含まれている。
◆Channel Skins(チャネルスキン)
スポンサーコンテンツの配信時、ウェブおよびモバイルのビデオプレイヤーを囲むクリック可能なブランドグラフィック。キャンペーンのリーチをさらに向上。
◆Streamer Readouts(ストリーマーのメッセージ読み上げ配信)
ストリーマーがライブ配信中に自身の言葉でブランドのメッセージを伝える。ブランドとコミュニティの間で、より深いエンゲージメントを生み出すことができる。
◆Sponsored Subscriptions(スポンサーサブスクリプション)
ストリーマーのチャネルにおいて、期間限定(通常1日間)で50%割引のサブスクリプションを提供可能。ブランドはストリーマーのコミュニティ内で好意的な評価を高められる。
◆Follower Promotions(フォロワープロモーション)
ブランドとパートナーシップを組んだ配信は、視聴者のフォローリストの最上部に自動的に表示され、重要なタイミングでの露出を最大限に高める。
ブランドとストリーマーをマッチングする新ツールも
Amazon adsは、「Twitch Creator Sponsorships」の利用によって、広告主は同社が提供する測定ツールを活用し、Amazonストアや自社サイトでの売上、登録数などのキャンペーン効果が把握できると説明。これらはインプレッション、クリック率、総視聴数といった標準的なパフォーマンス指標に加えて提供されるという。
合わせてAmazon Adsは新ツール「Twitch Creator Matchmaking(ツイッチクリエイターマッチング)」の提供も開始している。同ツールはカテゴリー、視聴者層、地域、予算、過去のキャンペーン成果といった要素に基づいて、ブランドとストリーマーをマッチングする無料のソリューション。
キャンペーン単位でのコラボレーションから、長期的なブランドアンバサダーの関係構築まで、幅広く対応。セルフサービス形式での利用できるとしている。
ブランド自体のイメージ向上につながる
全世界における「Twitch」総視聴率は156億時間にものぼり、全世界のゲームライブ配信市場において、60%以上のシェアを誇る(※1)。日本国内においてもその人気は高まっており、年々視聴時間は増加傾向にある。
Amazon adsによると、Twitchの視聴者は、1つのコンテンツをじっくり楽しむ傾向があるという。数秒で次のコンテンツに移りやすいショート動画系SNSとは違って滞在時間が長く、それによってストリーマーとオーディエンスとのコミュニティが築かれており、ストリーマーがおすすめするブランドにも強い説得力が生まれるとしている。
同社ではこの点について「Twitchのインフルエンサー配信では広告もコミュニティの一部となることで『ながら視聴』ではなく『集中して視聴』され、ブランド自体のイメージ向上につながるのです」と広告効果を紹介している。
特に「『Twitch』での広告テストを始めて行うブランド」や「新製品・サービスに関するフィードバックをリアルタイムに収集したいブランド」に適しているという「Twitch Creator Sponsorships」。日本での影響力・活用動向を含めて、今後の展開にも注目していきたい。
※1:「Twitch」2024年におけるゲームコンテンツの視聴および配信に関する視聴データ