BASE、Eストアーの株式取得を完了 EC支援領域の拡充目指す

最終更新日:

ECのミカタ編集部

BASEグループにEストアーがジョイン、EC支援の価値提供を拡大

BASE株式会社は2025年7月18日、昨年12月に発表していたスケジュールに則り、ECサイト構築プラットフォーム「Eストアーショップサーブ」等を提供する株式会社Eストアーの全株式を取得し、同社を100%子会社化したことを公表した。

BASEグループ連結の年間GMVは5000億円規模に

EストアーのBASEグループジョインについては、2024年12月26日付で、BASEから「株式会社Eストアーの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」として公表されていた(※1)。このグループジョインにより、BASEグループ連結での年間GMV(流通総額)は5000億円規模になったという。

なお、Eストアーはすでに新たな経営体制へと移行しており、2025年6月30日付で、BASEの執行役員を兼任する山村兼司氏が新代表取締役CEOに就任している。

今後は、「Eストアーショップサーブ」の加盟店に対しても、BASEグループが展開する各種サービスの価値提供を広げ、両社の強みを掛け合わせながら、EC支援領域のさらなる拡充を目指していく方針だ。

複数の領域で協業を進める

本件について、両社の代表は以下のようにコメントしている(コメントは一部を抜粋)。

◆BASE株式会社 代表取締役CEO 鶴岡裕太氏
「ストアフロント型ECの先駆者として日本のD2Cをリードされてきた石村氏(石村賢一氏 現・取締役会長)を筆頭にEストアーの皆様が築かれてきた『Eストアーショップサーブ』に、BASEグループとしてさらなる価値をご提供できるよう、グループ全体で取り組んでまいります」

◆株式会社Eストアー 代表取締役CEO 山村兼司氏
「これまでの実績に加えて、BASEグループへのジョインを機に、EストアーとBASE、それぞれが持つ知見・リソースを活用しながら、プロダクト開発、パートナー連携など複数の領域で協業を進め、EC事業者様にとって、より価値あるサービスの提供を目指してまいります」

なお、山村氏は本件による「Eストアーショップサーブ」のサービス提供体制や既存取引への影響はないとコメントしている。BASEとEストアー、それぞれの強みを活かす相乗効果に期待が寄せられる。

※1:参考記事:BASE、Eストアーを子会社化へ(2025年1月配信)

※画像出典:BASE株式会社